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完結間近!! 今面白いウェブ漫画「彼方のアストラ」感想

2017年12月25日

彼方のアストラ

漫画「彼方のアストラ」の感想です。

「彼方のアストラ」は、あの「SKET DANCE」の作者 篠原健太先生が少年ジャンプ+でウェブ連載している作品です。連載自体を読み始めたのは最近ですが、コミックスはすべて読み続けていて4巻読了後にウェブ連載の続きも読んでいるところなのです。

スケダン時代の良さもいかしつつ、未来世界でのSFサバイバルという分野で新しい境地を切り開いた作品であります。

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「SKET DANCEの」、作者がおくるSFサバイバルサスペンス

物語の時は2063年(とされていた年)。ケアード高校B5班の8人+10歳の少女が、惑星キャンプの行き先"惑星マクパ"で謎の球体に襲われる。突如、宇宙に放り出されたメンバーだが、偶然にもあった宇宙船に乗り込む事が出来るといったところから始まる。放り出された先は、5千12光年離れた先。ここから戻るのは困難かと思われたが、惑星を5つを経由し水と食料を確保すれば戻れるという事がわかり、見知らぬ惑星を旅しながら帰っていくという物語である。

彼方のアストラ キャラクター
© 集英社

各惑星自体は、知られているものらしいが、人が住んでいるものではなく、実際に行ってみないとどういう生態系なのかもわからないという事で、まさにSFサバイバルという様相になっています。ただ、元々謎の球体に襲われて、遥か彼方へ飛ばされた事からも、なにかしらの陰謀が渦巻いていることも描写されていて、物語が進むにつれて徐々にそれが明かされる事になっていきます。

それぞれの惑星の設定がなかなか凝っていて、食料と飲み水が確保できるというだけあって、普通に植物があって動物がいてという環境。各惑星の動物たちがまた面白いし、惑星によっては、これどうやって進化したんだろうってのもあって、凄く凝っているなと思わされます。

「SKET DANCE」では、途中まではときの流れがない状態で進んでいって途中から卒業に向けて時が動き出す感じでしたが、「彼方のアストラ」はどんどん時間と場所が移っていくので、そこはやっぱり違う面白さがあるなと思いますね。

学園モノから殻を破って自由度があがったメカニック

彼方のアストラ アストラ号
© 集英社

「SKET DANCE」は、現代の一応学園モノという事もあって、基本的には現代に普通にあるものがベースでした。まあ、あれはギャグ漫画要素もあるので中馬先生の変な薬とか、スイッチの謎科学アイテムとかは登場しますが、現代社会で局所的に使っているという限定的なものでありました。

今回は年代こそ高校生なので、学園モノと同じですが舞台は未来世界という事で、篠原先生のアイデアがふんだんに散りばめられています。クラフトスーツという宇宙服もなかなかおもしろい。ガンダムのノーマルスーツっぽい感じでもありますが、ヘルメットはバルー状で一瞬にして被る事ができるなど、特色があります。個人ごとにクラフトスーツのデザインが違っているのも凝ってますな。

惑星間移動が普通に行えるくらいの科学力があったりする訳ですが、それによって惑星を旅するという事も違和感なく描けています。とはいえ、惑星リストが存在するにしろ、どれもこれもが未知の惑星というのも不思議な感じですが。実際に行った事はないけど、待機や重力、液体の水の有無なんかは調べられるという事なんでしょうね。

これらのメカニックやら何やらの設定によって、「SKET DANCE」では到底描けなかった世界観を作り出せている訳です。現代という時代設定から飛び抜けた事で、非常に大きく扱える事の枠が広がって、篠原先生の世界観が存分に楽しめる事にもなっています。

放り出された宇宙からの大冒険

惑星マクパから放り出された宇宙空間から、5つの惑星を旅して行くという物語なので、それぞれの惑星にも特徴があります。最初の星・惑星ヴィラヴァースは、独特の生態系で進化した動植物がいる世界。ただ、知的生命体がいないので、人工物はないにせよ比較的地球に近い環境のような感じです。

次の惑星シャムーアは、苔のような植物に覆われた、菌類が支配する世界。生態系の序列が地球とは違う世界で、思わぬ事態がおきてしまうという事に。ただ、この惑星での困難を乗り越えた事でクルーの間での絆は一層深まったようにも見えます。

第3の惑星アリスベートは、ほとんどが海に覆われた惑星。ただ、気候は温暖で、鳥や魚も捕りやすく、南国の楽園のような星。まあ、この星の環境はそのまんま楽園なんかではなく、割と定住するには不向きな星だったりもしますが。

第4の惑星イクシスは、地球と月の関係のように、常に太陽に対して一定の方向を向いている惑星。表は灼熱地獄、裏は極寒地獄。生物が住めるのはその境界線の一部地域のみという非常に環境が厳しい星。ここで、この度の最大の試練と物語が大きく進む転換点ともなる星になります。

第5の惑星ガラムは5巻以降に登場。惑星としての特徴はこれといってないものの、物語としてはすべての謎が解けるある意味重要な星

謎が謎をよぶクルーの出自

この物語の最大の謎である謎の球体であるわけなんですが、当初の推理どおり、遭難した9人にはある共通点がありました。第4巻で明らかになりますが、彼らは親(と言われていた人物)だったり、誰かしらのクローンだという事。

彼らの住む世界ではゲノム管理法が生まれて、クローンを生み出したものは処罰の対象になっている事から、証拠隠滅のために宇宙に放り出すという策に出たのだろうと。

序盤では、そういった共通点はほとんど見当たらず。幼馴染であるザックとキトリーですら、それ以上の関連性は見られなかったくらいなので。さらには、キトリーの義妹のフニシアに至っては年齢も離れていた事から、なぜ9人が抹殺の対象になったのかはわからなかったのですよね。

後になって判ることですが、ユンファの母が有名歌手だったり、ウルガーの父が高校の教頭だったりというのはそれなりに意味のある事だったのです。この9人の中で、少し特別だったのはアリエスくらいでしょうか。母親のクローンでない事は明らかだったのですが、彼女はまた別なルートからこの中に入れられたようです。

惑星イクリスにて、アーク6号を発見後にポリーナが救出されてから物語は一気に確信をつく事になります。クルー全員がクローンである事を知るきっかけにもなったかもしれません。クローン作成による証拠隠滅というのは、実はほぼこの推理どおりだったわけですが、この事以上の秘密がこの世界にはあったという衝撃の事実。第4巻のラスト明らかになるとおり、彼らのめざしていた母星は地球ではなく惑星アトラスだったという事。

ポリーナ自体は地球から旅立った宇宙飛行士であり、アーク6号とアストラ号は同型の宇宙船である事から、地球と惑星アトラスにはなんらかの関連性がある事になります。これ自体は5巻以降で明らか何なっていきますが、この第4巻から第5巻あたりでの謎が解けていくスピード感や、物語の根幹が明らかになっていく過程はものすごく引き込まれるものがありました。

ついに12月完結へ

ジャンプ+連載中の「彼方のアストラ」ですが、12月に入ってから、最終週の連載にて完結という発表がされています。話の進み具合からもう2巻くらいで完結かなとは思っていましたが、思ったよりも早かったですね。全49話で完結という事なので、第4巻時点での37話から、12話進む事になります。ちょっと1巻しては多すぎる気がしますが、2巻に分けるには少なすぎるという感じです。既に第5巻の発売は決まっているようなので、これで完結なのか6巻まで分けるのかは判ると思われます。

連載中の48話までで、ここまでの主だった謎などはすべて解明されており、後は大円団で終わるのだろうなという風にも思われますが。ただ、カナタたちが知った重大過ぎる惑星アトラスの秘密。これが、広まってしまうのは果たしていい事なのかどうか。この世界での世界統一政府がこれを容認するのかは疑わしく、この秘密を知ったクルーがすんなりと元に生活に戻れるのかというところでしょうか。

いずれにしても、全5(or6)巻での完結という短編ながらも、「SKET DANCE」とはまったく違う世界観で、こうも面白い作品を描いた篠原先生すげぁわという感じです。

 
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