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ドラマ 「信長協奏曲」 第11話(最終回) 感想 戦国の世で未来を夢見る現代人サブロー



ドラマ 信長協奏曲

フジテレビの月9ドラマ「信長協奏曲」の第11話(最終回)を観ました。

恒興に、偽者の信長だという事がバレてしまったサブロー。最終回はこれをどう収めるかというところです。原作も完結していないので、どういう終わり方になるのか見ものです。

第11話 「友との約束!500年後の未来のために」

あらすじ

池田恒興(向井理)に城から出て行くように言われてしまうサブロー(小栗旬)。
だが、その時朝倉が浅井に2万の兵をだし合流、最後の戦に打って出てきたのだった。

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サブローは、和睦を結ぼうといいだす。多くの仲間を殺された恨みをはらそうという家臣たちだったが、サブローは「憎しみで戦っちゃダメだって」と諌める。

竹中半兵衛(藤木直人)に会見の約束を取り付けてくるように頼もうとするが、これを秀吉(山田孝之)が止める。今の状況で使者を送るのは危険だとして、書状を送る事にする。

サブローは、これが終わったら出て行くから、信長をやらせてくれと恒興に頼むのだった。

サブローは、帰蝶(柴崎コウ)に本当の事を言おうとするが、それを察した帰蝶はおにぎりの話をして誤魔化す。サブローは本当の事が言えずじまいだった。

一方、浅井長政(高橋一生)は織田と和睦を結ぼうとしていたが、家臣団の反対にあってしまう。家臣が腹を切り和睦を止めたいという事を知り、長政は和睦を断念する。

織田家に現れた長政は和睦は結べぬと言う。多くの家臣を亡くして、引くわけにいかないというのだった。
サブローは、「オレ達友達だろう」というのだが、長政は「友ならば、どうかわかってくだされ」と断られてしまう。

帰蝶は、サブローと恒興の様子がおかしい事が気にかかり、恒興を問いただす。
帰蝶は、サブローが信長ではない事に気づいていたのだった。帰蝶にとっては「あやつこそが、わらわにとっての信長なのじゃ」と言う。サブローが城を去る気だという事を恒興から知らされるのだった。

思い悩むサブローのところに、松永久秀(古田新太)が訪れていた。再び、同盟を結ぶためにきていたのだった。
なぜ友達なのに、戦わなければならないのかと言うサブローに、久秀は戦国の世は皆何かを抱えながら生きている、命よりも大事なものもあると言うのだった。今出来るのは、長政の思いに答えてやる事だけだと。

サブローは、浅井・朝倉との戦を決心するのだった。
そして、帰蝶の元を訪れて、「おれ、明日友達を殺しに行くよ。友達に殺されるかもしれないから。」と言う。織田家を守る為に、これでいいのだよなと。

そして、浅井・朝倉との戦いをまえにサブローはいう「皆、生きて戻ってこよう」といい、戦に向うのだった。

戦は織田勢が優勢にすすめていたが、小谷城を落とす事は出来ないでいた。
秀吉の案により、本丸と小丸の間にある京極丸から攻め落とすというのだった。

秀吉は先方を務めて京極丸から攻め入る。小丸にいる浅井久政のもとに現れたのは秀吉だった。口封じのために、先に久政を殺しに来たのだった。

そして本丸にいたお市(水原希子)と子供たちは無事に救出されるのだった。

サブローは振り返り恒興に言う「おれ、間違えてたよ。戦国でもいつの世でも大事なものは変わらない。命より大事なものなんて絶対にないんだ」と言い長政を助けに行く。恒興もそれに付いていく事にするのだった。

火に包まれた城の中で、長政は切腹しようとしていた。
サブローは「死んで行った人たちの分まで生きるんだ」と長政を説得するのだったが、「どうか、生れ落ちた家や立場で人が争う事のない未来を作ってくだされ」と頼むのだった。

「オレにはそんな資格は・・・」といいかけるサブローに、「我が娘たちが繋いでいく命がいつしかそんな時代にめぐり合えてくれる事を願っております」といい腹を切るのだった。
介錯を頼まれたサブローは、「おれ忘れないから、長政くんのこと」といい恒興から刀を預かり長政の首をはねるのだった。

戦いが終わり城を出ようとするサブローに帰蝶が呼び止める。サブローは、「ちょっと散歩に」という。
そして、帰蝶に「おれ、大好きだよ、帰蝶の事。未来とか全部ひっくるめても一番好きだよ」と告げるのだった。そして、サブローは旅立つのだった。

サブローが握り飯を出していると、恒興が現れる。
「この池田恒興には夢がありました。織田家が日の本中に知られる大名になる事。その夢をかなえてくれたのは、あなたです」と恒興は言う。

「今度は、私があなたの夢をかなえる番です。今一度、戦のない世の中を目指してみませんか」といい、織田家に戻ってくるように言うのだった。

サブローは躊躇するが、恒興は「私がお仕えしたいのは、あなたですから」と言うのだった。

その頃、城にいた本物の織田信長(小栗旬)の元に、半兵衛が現れる。

城に戻ったサブローは家臣たちといっしょに餅つきに興じるのだった。

サブローは帰蝶に言うのだった、「おれがなんで信長やっているのか判った気がする。みんなが託してくれた気持ちを、おれが次の時代に繋げる。それでいつか、オレが見ていた平和な世の中をつくる。それが、オレが信長になったわけなのかな」と。
帰蝶は、「では、なんとしても天下を取らんとな」と答えるのだった。

半兵衛は、浅井・朝倉との戦いは秀吉の謀略によるものだと、信長に進言していた。だが、背後から現れたのは秀吉だった。
半兵衛は、信長(サブロー)ではない事に気づく。信長は、半兵衛に光秀の頭巾を差し出すのだった。
半兵衛は、光秀のものだと知り、目の前の人物が「光秀」と言うのだったが、信長によって切り殺されてしまう。
「違う、ワシが織田信長じゃ」といい、笑みを浮かべるのだった。

サブローは、また信長をやる事になった事を光秀(信長)に謝る。光秀は、「必ず天下を取るのだぞ」とサブローにいい、握手をかわすのだった。
光秀の背後にあった建物には「本能寺」の文字が浮かぶのだった。

感想

ドラマ版「信長協奏曲」は、これで一区切りがついた形となりました。浅井・朝倉との戦いを終えた辺りでの区切りとなりました。

一度は、織田家からサブローを追い出そうとしていた、恒興でしたが、最後に呼び戻したのもまた恒興でしたね。

そして、帰蝶はいつの間にか、サブローが本物の信長でない事を気付いていました。まあ、あれだけやる事が違えば気付いてもおかしくはないのですが。

ドラマ版「信長協奏曲」を見ていて今更思ったのは、今回のドラマ版でやりたかった事は"現代人目線の戦国"って事が実は一貫してあったのかなという事です。

サブローがあれこれ迷いながらも戦国時代に馴染もうとしつつも、最後に辿り着くのは平和な現代の日本人の考えだったという事です。

もちろん、それは戦国の世には、優しすぎるという風にも見えてしまう訳ですが、最後までサブローはサブローであり続けると言う事でもあります。

最終回で、サブローは浅井長政の介錯を勤めますが、それは現代ではありえない事であり、現代人・サブローでありつつも戦国の世を認めるなきゃいけないという描写なのかなとも思いました。

本物の信長の方は、どちらかというとサブローを利用して天下を取ろうというつもりなんでしょうかね。そして、いつのまにか秀吉と繋がっていました。
本来、秀吉は、この本物の織田信長に恨みを持っていたはずなのですが、どういう事なのでしょうか!?

最後に、本物の信長である明智光秀の背後の建物が本能寺であったというのも未来を暗示したものとなっています。

ドラマ版の続きは、映画版「信長協奏曲」として来年12月に決着するのでしょうかね。原作もまだ未完なので、どういう決着の仕方をするのかは気になるところです。これは、観にいくしかないですね。

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