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iOS6のマップはなぜ出来上がったのか!?



パチンコガンダム駅

青梅線に「パチンコガンダム駅」、羽田空港内に大王製紙が……。間違いだらけの米アップル製地図がリリースされてから、もうすぐ1カ月。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)はユーザーに謝罪したが、いまだに同社から原因の詳細は公表されていない。何が原因だったのか。なぜ使い物にならない状態で公開されてしまったのか。デジタル地図関係者の証言から、真相を追った。

iOS6のマップが酷いと話題になっているが、その原因はアップルのずさんなエンジニアリングにあるという。

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古橋氏が調べたところ、使われていたのはなんと「2010年以前に入力された公園の敷地データ」。日本以外の地図についても、同様に古いデータが使われていた。

まず、そもそも「パチンコガンダム」なんていう場所はあるかというと、数年前までは実在したが、現在は別の名前のパチンコ店になっている。位置が違うというだけではなくて、そもそも古い地図データを使っていたという事だ。

まず考えられるのが「測地系」の変換ミスだ。日本では02年まで、緯度経度を日本独自の基準(日本測地系)で表示してきたが、全地球測位システム(GPS)などに対応した国際基準(世界測地系)と450メートル程度のずれがあった。国土地理院は02年4月1日から「世界測地系」に移行することを決めたものの、国内の地図データはかつての日本測地系をもとに作られているものもある。

アップル内で、どのような開発がなされたかはわからないが、測地系の問題は地図アプリを作っていけば誰しもがぶち当たる課題。まさか、それを何も考えずに作られていたとなると、不思議でしょうがない。初歩の初歩のところでのミスというのは頂けない。

さらに読み仮名と漢字などの重複データの名寄せや、駅と商業施設のカテゴリー分けについても誤りが見られ、デジタル地図の知識を持ったエンジニアが担当していない可能性もあるほどの「初歩的なミス」(古橋氏)が重なっているという。

読めば読むほどに、ひどいなという感じがしてくる。

元々、iOS5までは、マップアプリはGoogleマップを使用していた訳だが、その部分を自社開発する事で強みを持とうという狙いだったと思うのだが、まったくの逆効果だった。

正直、現在出回っているの地図アプリでGoogleマップ以上のものはないだろうと思う。単純な地図機能だけではなく、ストリートビューなどの機能や提供APIも含めて総合的に一番よく出来ていると思う。

YahooやMicrosoftのbingも地図を提供しているが、iOS6のマップはそのレベルにすら達していない、欠陥品だ。

アプリ自体はそのうち改善するだろうが、この件に関してはアップリ信者を除くユーザーにとっては、アップルに対する印象が悪化したと思わざるをえない。

今年の始め頃の記事ですが、「ほぼ日刊イトイ新聞」に地図会社のゼンリンさんの事が載っていました。

ほぼ日刊イトイ新聞 - 21世紀の「仕事!」論。

アプリを作るという作業とは違う話ではあるが、地図を作り上げる事とはどういう事なのかわかってくると思います。

個人的に、iPod touchの第4世代という事もあり、バージョンアップするメリットもなかったし、今回のマップの件もあり、iOS6は使ってません。

ただ、今回のマップ騒動の記事をいろいろ読んでみて、あまりにも酷い地図だなという感じがしてました。その時に、ふと思い出したのが、この記事でした。

地図に対する情熱の差ってのが果てしなくありすぎるなという気がしました。

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