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映画 「信長協奏曲」 感想(ネタバレあり) ラブ&ピースを夢見る信長

2016年2月13日

信長協奏曲 映画版

映画「信長協奏曲」を観てきました。ドラマ版の続きとなり、実写版の完結編となります。

ドラマ版も既に原作からは大分離れていましたが、映画版は完全オリジナルとなっています。まだ、原作は完結していないので、原作より先に終わるというのは変な感じがしますね。

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あらすじ(ネタバレあり)

既に浅井・朝倉を討ち滅ぼし、一大勢力となっていた織田勢。完成した安土城にて、配下の武将たちとともに喜びをわかちあうサブロー(小栗旬)であった。

しかし、そこに松永久秀(古田新太)から呼び出しがある。そこで、知らされたのは歴史の教科書での信長の最後であった。「お前は近いうちに死ぬ」そう松永に言われた、サブローはショックを受けるのだった。

帰蝶(柴咲コウ)とはまだ祝言をあげていないという事で、あらためて祝言をという話になるが、自身の命が長くはない事を知るサブローは拒否してしまう。自身が500年先の未来からやってきた事を打ち明け、信長の最後も知っていると言うのだが取り合ってもらえない。

そこへ石山本願寺が挙兵する。これに対して向かわせたのは本物の信長である明智光秀(小栗旬)であった。しかし、光秀は秀吉(山田孝之)からの進言もあり、本願寺を取り巻く砦を築き膠着状態になった後、手薄になったサブローを斬るために兵を向かわせようとするのだった。

しかし、本願寺内で松永久秀の密告もあり、光秀不在となった隙を突かれて織田勢は窮地になってしまう。光秀も天王寺砦で迎え撃つも、追いつめられてしまう。サブローは、この窮地を聞きつけ、安土城に残ったわずか3000人の兵と池田恒興(向井理)ら僅かな手勢で光秀の加勢に向かう事を決断する。

光秀の加勢に自ら先頭にたち、立ち向かうサブローだったが、本願寺の兵に銃弾を浴びてしまう。それでも、遠征に向かっていた柴田勝家らの援軍もあり本願寺勢に勝利するのだった。

安土城に戻ったサブローは、自らの運命に抗って生き延びる事を帰蝶に誓う。そして、祝言をあげようと言うのだった。一方、秀吉は何者かの密告で光秀の動向を本願寺に漏らされていた事で、っ松永久秀を怪しんでいた。光秀は、自身の嫉妬心からサブローを討とうしていた事を恥じるのだった。

再び謀反をおこした松永久秀のところへ、秀吉が単身乗り込み切り捨てる。爆弾に火を付けて立ち去るのだった。大爆発をおこし、久秀は消えゆくのだった。

サブローは本能寺にて、祝言を行う準備を着々とすすめていた。その事をしり手薄になった、本能寺にてサブローを切り捨てるように、光秀に忠告するのだった。秀吉は、かつて本物の信長の初陣にて、自身の村を焼き払われていた恨みをもっていたのだった。光秀がサブローを斬らなければ、自身がサブローを斬る。さらに、帰蝶ら一族すべてを斬り捨てるという脅しに、光秀はやむなく本能寺へ向かうのだった。

光秀は、頭巾を脱ぎ捨て素顔をさらし、自らが信長である事を宣言する。そして、本能寺にいる偽の信長を討ちに行くという名目を取り付けるのだった。一方、帰蝶は堺で捕まった、未来からやってきたとおぼわしき外国人に会いに行っていた。そこで、信長の最後はいつなのかを聞き出すために。そこで、信長が殺されたのが本能寺と聞き、急ぎ京都へ戻るのだった。

本物の信長である光秀の襲撃を受けるサブロー。追い詰められたサブローは奥の間へと逃げる。そこに現れた、信長はサブローに逃げるように言うのだった。信長は、自分が秀吉に斬られるという事を覚悟していたのだった。そこに、秀吉が挙兵するのだった。明智軍をうちはらす秀吉軍。秀吉は、本能寺にいた信長と対面する。信長は、自らの命に免じて、サブローや帰蝶を助けてくれと懇願するのだったが、秀吉は聞く耳を持たない。信長は、秀吉に切り捨てられ、滅多刺しにされるのだった。

帰蝶は、光秀の配下によってかくまわれていた。サブローも屋根伝いに逃げ通したところを、見つかり帰蝶の元へ連れてこられる。秀吉は、信長は光秀によって討たれたとし、信長そっくりの顔をした光秀を討ち取るのだと探していた。サブローを光秀として葬るためだった。

サブローは、光秀として明智軍として秀吉に戦いを挑む事を決心する。それはつまり、帰蝶との永遠の別れを意味するものだった。帰蝶との別れの言葉をかわしたサブローは秀吉軍との一戦に臨む。だが、多勢に無勢の明智軍は劣勢を強いられる。サブローも奮闘するも、あたりを囲まれて万事休し捕らえられてしまうのだった。

サブローは、自らの命はないものとして、秀吉を説き伏せようとするのだった。恨みの連鎖による戦いではなく、平和な世を作るために天下人になってほしいと。そんなサブローの言葉も虚しく、秀吉はサブローの首をはねようとする。地面に落ちるサブローの首。

だがサブローは生きていた。かつて、信長の元に落ちてきた木の側にいたのだった。そこに、トラクターで現れたじいさん。サブローは現代に戻ってきたのだった。時は流れて、現代で暮らしていたサブローの元に封書が届く。それは、かつて捕らえられていた外国人からのものだった。彼もまた現代に戻ってきたのだった。その中に収められていたメモリーカードに入っていたものは、帰蝶の姿だった。秀吉の前から姿を消したサブローが未来に戻ったのだと直感した帰蝶は、いつか未来に戻るだろう外国人に自らの姿を撮らせていたのだった。

サブローが未来へ帰った後の世の中の事を語る帰蝶。秀吉、家康の尽力があって、ようやくサブローが望んだ平和な世の中になったという帰蝶。戦国の世からは消えたサブローだったが、その指には、サブローから送られた指輪が残っていたのだった。

光秀と秀吉

多くのものから慕われて、かつて見向きもされなかった帰蝶からも愛されていたサブローに、いつしか本物の信長である明智光秀は嫉妬心を抱くようになっていた。元々、信長に恨みを持っていた秀吉はこれを利用してサブロー信長を討ち取り、さらには本物の信長も抹殺しようと企んでいました。

サブローを亡き者にしようとする事で2人の思惑は一致していたわけですが、最終的にはサブローの人柄に信長自身の嫉妬心を恥じる事となります。信長自身は、サブローがみんなの中心にいる事から太陽のようだと行っていたが、サブロー自身は信長を月と同じで、無くてはならないものと表現していた。太陽も月も必要なものと言いたかった訳だが、その時の信長はただただ太陽にこがれれていただけだった。

ドラマ版では、本物の信長はかつての秀吉の村を焼き討ちにし、比叡山も焼き討ちにするという非情な人間のようにも見えていたが、初陣だった信長は虚勢をはるためにだけ意味もなく秀吉の村を焼き払ったに過ぎなかった。そう言った事は、さらに秀吉の恨みに火を注ぐ事になってしまう訳だが。信長はすでに、この時点で秀吉の手のひらで転がされる存在になってしまったというところです。

本能寺の変

史実では、秀吉は中国からの大返しで、既に本能寺の変で信長が討たれた後に帰ってくる訳ですが、今回は本能寺に直接現れてしまいます。そもそも、信長自身も本能寺で自害しているはずですが、光秀が信長となっていたサブローと対面まで果たしています。もちろん、史実では光秀がそこまで信長を追い打ちする事はありえないので、なんだか変な感じがします。

ただ、本物の信長自身が挙兵したという事で、本能寺にいる偽物を討つというのは大義名分は立つわけですね。最終的に、本物の織田信長が本能寺で討ち死にするというのは、すっかり歴史通りになってしまった訳ですが、内容は随分と違いますね。

結果的に、信長を演じていたサブローが明智光秀となり、明智光秀であった信長がが最後は本当に織田信長として最後を迎えるという事になりました。秀吉は、本物の信長自身には恨みを持ってましたが、サブローに対してどこまで思っていたのか!?信長亡きあと天下人になるためには謀反人・明智光秀として葬りたかっただけなのかもとも思います。サブローの言葉にはまったく耳を傾けなかった訳ですが、サブローがいなくなった後には帰蝶に手をかける事はしなかったようですが、サブローの言葉を気にしたのか、単に急に消えたサブローに恐れをなしたのかはわかりませんね。

戦国から現代へ

タイムスリップものなので、いつかは現代へ戻る事になるだろうとは思ってたのですがね。いかなる結末であろうが、タイムスリップものは最後は永遠の別れとなってしまうのが物悲しいところですね。

冷静に考えてみると、高校生だったサブローは桶狭間よりも前にタイムスリップしてきたわけなので、30年以上いた事になります。それが、現代に戻ってやっていけるのかは少し心配な気もしますね。そもそも、現代に戻ってきたといっても、いつごろの年代なのかは不明なままなんですがサブローがタイムスリップした年よりも後ではありそうです。

最後に戦国時代の帰蝶の動画が出てくるんですが、よくよく考えると凄い事なんですよねこれ。歴史上の人物の動画が残っているって事になりますからね。サブローにとっては、かつての妻との懐かしき対面という事なんで特にそういう意識はないのかもしれませんが、とんでもない事ではあります。

 
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