2015年 J2 第7節 ジェフ千葉vs大宮アルディージャ 若き才能の開花

2015年 J2 第7節 ジェフユナイテッド市原・千葉vs大宮アルディージャの試合観戦でフクダ電子アリーナまで行ってきました。
試合前までは雨もまだ残っていましたが、試合が始まる頃には晴れ間も見えていました。
首都圏バトル4と銘打たれた試合ですが、大宮とは2009年以来の対戦となりました。両チームともあまりにも変わっているので、過去の戦いはあまり参考になりませんね。
試合展開
ジェフの先発は、GKに高木、CBに大岩とキム、右SBに北爪、左SBに太亮、ボランチに勇人とパウリーニョ、右SHに井出、左SHに谷澤、2トップ気味に森本とネイツという布陣でした。
金井が復帰していますがスタメンは北爪となりました。
序盤からジェフが積極的にプレッシャーをかけていく展開となります。ただ、大宮のプレッシャーもよく、なかなかチャンスが生まれません。
前半7分、やや遠目の位置からのジェフのFK。太亮が直接狙うもののバーの上を越えます。
さらに、森本が左サイドでボールを受けて、そのままシュートも左に外れます。
前半11分には、左サイドからの太亮のクロスにネイツが落とすものの、大宮のDFが先に触って森本にシュートを打たせません。
ジェフがペースをつかみ始めると、前半16分井出が粘ってFKを獲得します。このFKからキムがヘディングで合わせるものの、わずかに枠を外れます。
その後もジェフペースが続くものの、ラストパスが合わずにチャンスが作れません。それでも、大宮にもチャンスは作らせず、優位に試合を進めます。
前半24分、ネイツがボールを受けて、パウリーニョに戻してミドルシュートも枠を外れてしまいます。
前半32分には、左サイドに開いていたパウリーニョからのクロスにネイツが頭で合わせるものの、わずかにバーの上を越えてしまいゴールならず。
さらに前半36分、井出が抜け出してシュートも防がれます。こぼれたボールを谷澤が拾ってシュートもブロックされてしまいます。
その後、パウリーニョが負傷でピッチを離れている間に、森本も出血でピッチ外に出て9vs11となるものの、ここはしっかりとブロックを作って大宮の攻撃を跳ね返します。
大宮もクロスからの攻撃を狙うものの、チャンスは作らせず。前半は0-0で折り返します。
後半開始早々のジェフのFKはシュートにまで持ち込めず。
逆に、大宮がFKからチャンスを作り出します。ここはしっかりと防ぎ切るものの、後半は大宮がペースを握ります。
大宮の攻勢でなかなか攻撃に持ち込めず。それでも失点を許しません。
後半10分、北爪に代えて金井を投入します。
後半14分、ジェフのFK。パウリーニョが直接狙うものの上に外してしまいます。
その後はジェフも盛り返し一進一退の攻防となります。
後半14分、大宮のFK。競り合いから浮いたボールは高木がしっかりとキャッチします。
後半25分、谷澤から森本にボールが渡るも、シュートは防がれます。
後半26分、谷澤に代えて佑昌を投入します。
すると後半32分、佑昌から勇人にボールが渡り、体制を崩されるものの粘って勇人に戻します。フリーとなった佑昌からのクロスに井出がワンタッチで合わせてゴールを奪い、ジェフが先制します。
さらに、後半35分、太亮からの縦パスをネイツが落として井出がドリブルからシュート。これがゴール右に決まり2-0と突き放します。
それでも、ここから2点を追う大宮に押し込められる展開となります。
後半42分の大宮のFK。家長のヘディングはポストに当たり助かります。
後半44分、森本に代えて健太郎を投入します。試合は、最後までジェフが粘り強く守って得点を許さず。
このまま2-0で勝利しました。
戦評
昨年までJ1の大宮に対して、しっかりと勝ちきる事が出来ました。これまで、継続してきた厳しい守備が威力を発揮しました。
特に前半は、大宮に攻撃をさせず。ジェフが得点すれば勝利は固いと思われましたが、得点を奪う事が出来ず。キムや、ネイツの惜しいヘディングシュートもあっただけにもったいない気もしました。
後半は、大宮の攻勢になかなか中盤でのプレッシャーが機能しなくなります。パウリーニョが前半で怪我した事も影響していたのでしょう。
ただ、今年はキムと大岩が前に跳ね返す力があるので、しっかりとしのぎ切る事が出来ました。
そして生まれたのが井出のゴールでした。1得点目は佑昌のクロスにワンタッチで合わせたものですが、練習でも狙っていたもののようです。
2得点目は本人も狙っていた形のようですが、ここまで公式戦ではなかなかなかったパターンのゴールだったと思います。どちらかというと、スペースに入り込んでワンタッチで決めるようなゴールが多かったと思います。
U-18から上がったばかりの頃に比べればだいぶ線が太くなってきた井出ですが、周りがネイツやらパウリーニョなので、体格的には華奢に見えます。この日の井出は、前半からしっかりと体を張ってボールをキープしていました。粘ってファウルをもらってFKにつなげる事もありました。
そういう意味では後半の2得点は、前半からの頑張りが報われた格好になったかなと思います。
パウリーニョの負傷後、中盤でのパワーが少し落ちたかなというのは心配な材料です。ここまで、金井の怪我で北爪が出た以外は全員同じスタメンなので、パウリーニョがいなくなるとどうなるのかというのはあります。
谷澤も3枚目のイエローでリーチなので、谷澤が出場停止という事になれば、佑昌当たりの出番でしょうか。右に水野、左に井出という選択肢もあるかもしれませんが。
ここまで7戦無敗で首位再浮上と最高の週末になりました。ただ、まだ7節ですから、1戦1戦勝っていくしかありません。
次節の愛媛戦はオンデマ観戦となります。フクアリのホームゲームは磐田戦までおあずけです。
選手評価
GK 高木 6.0
DF 大岩 6.5
DF キム 6.5
DF 北爪 5.5
DF 金井 6.0
DF 中村 5.5
MF パウリーニョ 6.5
MF 勇人 6.5
MF 健太郎 -
MF 井出 7.5
MF 谷澤 5.5
MF 田中 6.5
FW ネイツ 6.0
FW 森本 5.5
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