アルガルベカップ2014 決勝 なでしこジャパンvsドイツ女子 底力の差で完敗

アルガルベカップ2014の決勝戦、なでしこジャパンvsドイツ女子代表の試合をフジテレビの生中継でテレビ観戦しました。
2大会ぶりの決勝進出となったなでしこジャパン。今回も、またドイツ代表との決勝戦となりました。
前回は、点の取り合いの末に敗れましたが、今度こそ優勝なるでしょうか!?
試合展開
なでしこの先発は、GKに山根、CBに岩清水と熊谷、右SBに有吉、左SBに宇津木、ボランチに澤と坂口、右SHに川澄、左SHに宮間、2トップに大儀見と大野という布陣でした。
序盤、ドイツの攻勢に受け身になるなでしこだったが、徐々に体勢をたてなおす。
ただ、ドイツのプレッシャーの前に中々前にボールを運べない時間が続きます。
それでも前半16分には、有吉が上がって右サイドから折り返すが、わずかに中と合わず。
さらに、ボールを回して大儀見が遠目からシュートを放つが枠を外れる。
17分には、川澄からのパスを受けた宮間が遠目からシュートも、これも枠を外れてしまいます。
ただ、押され気味だった序盤からなでしこがチャンスを作れるようになってきました。
ドイツもミドルシュート、サイドから切れ込んでチャンスをつくるもののゴールは奪えず。
前半28分、右サイドから川澄が切れ込んで折り返すと、大儀見が突っ込んでくるがボールはポストに当たる。これに、澤が狙うもののボールはカバーに入って倒れていたドイツの選手の上にのり、わずかにゴールラインを割れず。GKがキャッチします。
なでしこは、31分に大儀見から川澄へボールがわたりシュートも枠を外れてしまいます。
この後、ドイツが攻勢にでてきます。たてつづけにドイツにチャンスをつくられるものの、なんとかゴールを割らせず。粘り強く対処しています。
ATには、なでしこもセットプレーからチャンスがあったものおゴールは生まれず。前半を0-0で折り返します。
ハーフタイム、澤に代えて岩淵、有吉に代えて近賀を投入します。
宮間がボランチに入って、岩淵が2トップの一角に、左SHに大野が回ります。
後半開始早々のドイツの攻撃、押し切られてシュートに持ち込まれると、これが山根の手にかすりながらもゴールに吸い込まれます。いきなり、ドイツに先制点を許してしまいます。
さらに、後半6分には、ドイツが左サイドの宇津木のところかしかけてゴール前に折り返すと、ヒールで流し込まれて追加点を上げられてしまいます。
流れをつかみたいなでしこは、後半11分右サイドを中心にボールをつないで、川澄が右サイドを突破しようとするもののラインを割ってしまいます。
この後も、ドイツの攻撃がつづき押し込まれる展開となります。
後半16分のマロジャーンのシュートは、ゴール左隅に突き刺さり、ドイツが0-3と突き放します。
流れを変えたいなでしこは、大野に代えて安藤を投入します。
それでも、なでしこの攻撃は機能せず、逆にドイツが再三チャンスを作ります。
攻め手がないなでしこは、後半36分川澄に代えて高瀬を投入します。岩淵を右SHにまわして、高瀬が2トップに入ります。
ここで、ようやく岩淵のしかけからCKのチャンスとなるもののゴールは奪えず。
その後、CKのチャンスはあったもののドイツの壁を破れません。
結局、最後までドイツから1点が奪えず。0-3で完敗となりました。
戦評
ドイツの後半頭からのギアチェンジが見事でした。
前半からドイツも押し気味だったものの、なでしこもなんとか対処は出来ていましたが、後半からのドイツはもう一段階上にギアが入った感じがしました。
先にドイツが先制した事もあり、攻撃に出たいなでしこでしたが、どうしてもドイツの網にひかかってしまいカウンターを食らってしまいます。
なでしこの左サイドを中心に再三しかけられました。後半から、大野がSHに入った事で、宇津木の負担が増えてしまった格好になりました。
澤が抜けた事が思いのほか影響したのか、一旦リズムを崩すと立て直すのが難しい状況でした。
アメリカ戦に続いての先発だった山根ですが、後半は3失点と悔やまれる結果となりました。ただ、失点以外の場面ではかなりの本数シュートを止めていたので、それでもまだよかった方だったと思います。
アメリカ、ドイツと世界のトップ2を相手にGKをつとめた経験はこれからぜひ活かしてもらいたいところです。
FIFAランク2位と3位の対戦でしたが、まだまだ力の差があるなという試合になりました。
なでしこの場合は、国内組はまだなでしこリーグ開幕前という事で、試合勘や体力がまだ足りてなかったというのはあります。そういう意味では、決勝までいって、この時期にドイツとやれたのは大きかったとは思います。
この後は、壮行試合の後に、W杯予選を兼ねたアジアカップが控えています。北朝鮮が出場停止という事もあり5枠というのは、それほど難しくないハードルだとは思いますが、狙うのはアジアの頂点という事になるでしょう。男子のW杯の直前という事もあり、ここでいい結果をだして弾みにしたいところです。
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