高校選手権 決勝戦 市立船橋vs四日市中央 劇的勝利で市船優勝

第90回高校サッカー選手権の決勝を、日テレの中継でテレビ観戦しました。
決勝は、市立船橋高校vs四日市中央工業高校の名門対決となりました。
福島県代表の尚志高校が決勝に進んだら生観戦しようと思ってましたが、ちょっとガックリきたのと、鼻風邪気味だったので生観戦はやめておきました。
市船は、千葉県代表だし、応援したいところだが、今大会一度も試合を観てないので、とりあえず様子見というところです。
試合はいきなり序盤で動いた!!四中工が粘ってCKを獲得。このCKから田村のヘッド、これは防がれるが、こぼれ球を浅野が蹴り込んでゴール。
開始1分で、四中工が先制点を上げる。
反撃を狙いたい市船だったが、四中工は守備もいい。キーになる選手には、仕事をさせないようにしっかりと守っている。
四中工は、サイドを起点にドリブルで攻め込みチャンスを伺う展開。決定的チャンスこそなかったが、四中工が主導権を握り前半はゲームがすすんでいく。
前半を1-0で折り返した四中工だったが、後半は徐々に市船が攻撃をしかける時間が多くなる。
前半はなかなか起点になれなかった和泉のところでもボールが持てるようになる。
それでも、四中工の守りを崩せずに試合はロスタイムに突入。
市船が最後の猛攻。連続してCKのチャンスをつかむ。もう、ほとんど時間がないところだったが、土壇場で和泉のシュートが決まって、市船が同点に追いついた。
延長戦は、ロスタイムで追いついた市船に勢いがある。それでも、四中工はGKのファインセーブもありゴールを奪わせない。
四中工も、決定的チャンスを作るがゴールならず。中盤にスペースが出来てきて、お互いにチャンスを作りあうが、延長前半はゴールが生まれず。
延長後半の5分、カウンターから市船が攻め込み、和泉がスライドしながらシュート。GKが反応するも、そのままゴールに吸い込まれ、市船が逆転に成功する。
残り時間、四中工も同点のゴールを狙うが、市船の守備も固い。結局、このまま市船が守りきった。
後半ロスタイムからの逆転で、市立船橋が9年振り5度目の選手権制覇となった。
まさに劇的な試合展開となった決勝戦。ただ、試合全体としては、見るべきものが少ない試合だった。
両チームとも守備意識が高いチームではあったが、特に前半は決勝らしいハイレベルの凌ぎ合いというところまではいかなかったように思う。
四中工の方も、ドリブルでゴリゴリいく展開が多く、そこでチャンスが作れればいいが、さすがにそれだけでは厳しく追加点が奪えなかった。
市船にしてもトップの岩渕を起点にという狙いはあったが、そこで収まらないと、なんとも拙ないサッカーを展開。
後半以降は、白熱した試合展開になるが、本来なら四中工が逃げきって終わりの試合だったろう。
四中工は、1,2年生主体だったとはいえ、試合の運び方に課題の残る結果になった。
劇的な試合展開ではあったが、決勝戦のレベルとしては物足りない部分もあった試合であった。
高校チームでのトーナメント大会での優勝という事にはなるが、この2チームはそれぞれ、関東、東海のU-18プリンスリーグで6位のチームです。U-18プレミアリーグのチームは、今大会予選や早い段階で次々と姿を消し、プレミアのチームで1番勝ち上がったのが尚志でした。それも、プレミアリーグ最下位で来季は、プリンスリーグに降格するチームです。
日程などの問題もあるのだろうが、そういった力のあるチームがほとんど勝ち上がってこれないというのは、どうなんだろうか!?
一発勝負のトーナメントであり、高校サッカー特有の戦い方というのもあり、プレミアやプリンスリーグでやってるチームがやりづらさを抱えているのはあるのだろう。
とはいえ、高校のサッカー部に所属する選手にとっては、選手権は1年間の総決算でもあり、ここで力を見せたいという思いはあるはずだ。特に高3の選手は。
形式上は、ユース年代の最高峰はU-18高円宮杯であり、高校選手権は高校生チームの大会に過ぎないとはいえ、やはり選手権に影響が出るような事があるのは少々かわいそうかなと。
ただ、U-18プレミアリーグが出来たのは今年だし、日程や戦い方の変化にどう対応するのかは、これからの課題なのかもしれない。
最後に、優勝した市立船橋高校はおめでとう。四日市中央工も惜しかった。
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