スポナビコラム 「J2漫遊記2013 ジェフユナイテッド千葉編」 2つの疑問と解答(?!)
スポーツナビで、宇都宮徹壱さんのコラム「J2漫遊記2013」シリーズでジェフユナイテッド千葉編が先日掲載されました。
▼千葉が密かに目指すオシム時代への回帰|コラム|サッカー|スポーツナビ
▼「ジェフ愛」を隠そうとしない人々|コラム|サッカー|スポーツナビ
なお、前編は掲載されてから一度削除されて、再掲載となったようです。経緯についてはわかりませんが、最初に掲載されたときは読んでないので今見れる分について書いていきたいと思います。
このコラムは半分は普段J2を見ない人に対して書いているところがあって、特にJ2に落ちてからのジェフってどうなんだろうっていうところに焦点があたっています。
その中で、宇都宮さんが抱いた疑問(おそらく多くの人も)の2つについて迫ってみます。
疑問1 「なぜJ1に復帰できないのか?」
疑問2 「なぜ出戻りが多いか?」
まぁ、もっともな疑問だなというところです。おそらく、ジェフサポ以外の人にとっても興味深いところだとは思います。
ジェフはなぜJ1に復帰できないのか?
まず、J1に復帰できない原因について、島田社長と斎藤TDにインタビューしています。
島田社長が言っているところが一番わかりやすいのかもしれません。
当初は「1年でJ1に戻れる」と考えていたものの、現実は決して甘くはなかった。しかし一方で、降格から1年でJ1復帰を果たしたクラブも少なくない。
といったところです。
(10年の)柏レイソルにしても、(12年の)ヴォンフォーレ甲府にしても、そして今年のヴィッセル神戸にしても、レアンドロ・ドミンゲスやダヴィやポポみたいな絶対的な存在がいて、『これなら勝てる』という形と自信がありますよね。ウチの場合は、みんなで形を作って、みんなで点を取る感じ。それでうまくいっているときはいいんだけど、ちょっとしたほころびができると、とたんに崩れてしまう。
個人的には、確かに柏や甲府は外国人選手の活躍ってのは大きかったと思うんですが、J1降格のときにある程度監督のやりたいスタイルが定着しつつあったというのがあります。
ジェフの場合は、後編で斎藤TDが言っているように
2010年の時点で、降格した原因をしっかり分析して、もっとしっかりしたビジョンを築くべきでした。それを省いてしまって『すぐに(J1に)戻れるだろう』と考えてしまったのが、一番の失敗だったのではないでしょうか。
というのが一番的を得ているという気がします。
その結果出てきているのが「オシム時代への回帰」という事なんでしょう。
(オシムさん時代の話は前編に、勇人と江尻コーチのインタビューに載っています。)
今年のサッカーをみてると、現実的には程遠いという内容だと思います。ベテランが多い事もあり、走れる選手がまず少ないですから、オシムさんのときのサッカーとはかなりイメージが違うように感じます。
ただ、大塚や町田といったところが先発起用されるようになり、田中佑昌といった運動量の多い選手がいて、涼しくなってきた影響下あまり入れなかったケンペスや兵藤にも運動量が増えてきました。
そういう意味では、この時期にきて少しは近づいてきたのかなという気もしないでもないです。
斎藤TDが言うように、「この3年間を無駄にしないためにも、何かを始めなければならない。」というのは判りますが、やはり鈴木監督に変わって1年で簡単にJ1へ昇格とはいかないようです。
実際、自動昇格は逃してしまいました。J1昇格プレーオフでなんとかJ1昇格に望みをつないでいるところです。今年昇格出来ればいいですけど、叶わなかった場合でも、今の体制は継続したほうがいいでしょうね。本来ならば、昨年の木山監督体勢を継続してもらいたいところでもありました。
J2降格4年目ですが、1年目のつもりでもう1度作り上げていく必要があると思います。
なぜ出戻りが多いのか
もう一つの疑問に関しては、かつて一度はジェフを飛び出した、勇人と江尻コーチに疑問をぶつけています。
この2人に限らず共通して言えるのは、オシムさん自身が言っていた「リスクを冒せ」という言葉が大きかったようです。ただ、オシムさん時代のチームから大量離脱したのは、やはり2006年のオシムさんが代表監督に就任したのが大きい気がしますね。
当時、移籍せずに残留していた岡本も
あの時は、スタメンの半分がチームを去って、(08年のクラブの)カレンダーに誰もいなくなりました。正直、寂しかったですよ。
と語っています。
勇人にしても、江尻コーチにしても言えるのは、「オシムサッカーの伝道師」という役割があったという事のようです。勇人の場合は、京都が残留争いをした事で、そういった役割がほとんどなくなって自身の怪我もあったのが一つと、ジェフがそのタイミングで降格した事で戻る決心をしたようです。
江尻さんの場合は北京五輪後に戻ってきて、ミラー監督が解任されてそのまま監督就任という流れでしたね。
嘘か真かわかりませんが、宇都宮さんによると「現在他のクラブでプレーしている選手の中にも、いずれは千葉でスパイクを脱ぎたいと考えていたり、元チームメートを通じて古巣の情報をチェックしたりしている選手も少なくないと聞く。」という事で、タイミングさえ合えばジェフに復帰する選手はまだいるのかもしれません。
さらに、出戻った選手や出て行った選手に共通して言えるのは、「ジェフ愛」という「腐れ縁」的な愛があるとも言っています。もっとも、この居心地の良さがJ1復帰を果たせない原因の一つでは!?とも言ってるのですが。
おそらく取材時には書く予定ではなかったんでしょうが、ボスニア・ヘルツェゴヴィナがW杯初出場を果たした件について結びで触れられています。
オシムもまた「ジェフ愛」に溢れる人である。千葉のJ1復帰という吉報が、遠くサラエボにももたらされることを、取材を終えた今は願わずにはいられない。
ホントに、オシムさんに吉報を知らせたいものです。
ジェフの「ユニークさ」について
ところで今回の取材に際して宇都宮さんがTwitterでジェフサポに質問していました。
そこでジェフサポの皆さんに質問です。皆さんは愛するクラブについて、どのあたりに他のクラブにはない「ユニークさ」を感じているのでしょうか? 今回の取材の重要なテーマですので、ご協力いただければ幸いです
— 宇都宮徹壱 (@tete_room) September 26, 2013
自分も含めて、様々な人がリプライを返してますが、今回の記事を読むとなんらか参考になった部分はあったのか?!という感じですね。
記事の中にも「ユニークさ」については触れられてませんし。記事を書いていく上で省いてしまったのかもしれませんが、よくわかりません。
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