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2012年 総括 Jリーグ編



J.LEAGUE 20thロゴ

2012年シーズンのJリーグを振り返ってみたいと思う。

ベガルタの快走

序盤戦、J1首位を快走したのはベガルタ仙台。第17節まで首位を走り続けた。

昨年からのベースである固い守備を軸に得点の取れるチームとなった事もあり自力がついてきたという事だろう。

夏場に引き分けが多くなり広島に追いつかれてしまったが、シーズン通して2位以内をキープし見事にACL出場権を手に入れた。

昨年は震災の事もあり、そのことがチームの躍進につながったとも考えられたが、今年はその力がフロックではない事を証明してくれた。

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ガンバ大阪のJ2陥落

開幕からの連敗の後、松波監督がチームを率いたガンバ大阪。何度なく残留圏に戻るチャンスがありながらも安定感にかく戦いを続けたガンバ大阪がJ2に落ちる事となった。

ガンバはリーグ最多得点でありあがら、失点もリーグ2位という不安定さ。得失点差ではプラスでありながらも勝ち点を稼ぐ事が出来なかった。

ガンバ以外にも鹿島も低迷。なんとか、残留圏をキープし続けてはいたものの二桁順位に終わった。
最終的には順位をあげてきたものの、横浜、柏、川崎といったところも乗り切れないシーズンだった。

J2オリジナル10 サガン鳥栖の躍進

J1でも優勝経験のあるチームや力のある力が伸び悩む中で、中位以上をキープし続けたのが、J1初昇格のサガン鳥栖だった。

尹晶煥監督に鍛えられた、固い守備をベースにした戦いで勝ち星を伸ばしてきた。

初めてのJ1で自分たちの勝ち方を覚えていったのが大きかったと思う。J1の壁に跳ね返された試合もあったが、自分たちのやり方を最後まで変えずに闘いぬいたのは立派。

残留争いでは、コンサドーレ札幌がいち早く脱落。その後、ガンバ、新潟、大宮、神戸、セレッソといったところが残留をあらそったが、最終節で新潟が逆転で残留を決め、神戸、ガンバがJ2降格となった。

神戸は、鹿島からの新戦力を含めて、シーズン途中で西野監督が就任するなど、もっと上にいけてもおかしくなかったはずだが、うまく行かなかった。

逆に、新潟は中々残留圏に戻れない状態が続いたが、最後まであきらめずにコツコツ勝ち点を拾って最終節の逆転に繋げた。

サンフレッチェ広島 20年目の初優勝

序盤で快走していた仙台を追ってきたのはサンフレッチェ広島。こちらは、ペトロビッチ前監督のよさを引きつきながらも森保監督が守備に力を入れた事で安定感が増した。

清水や名古屋が上位を伺えるところまで顔を出したものの追随出来ず。中位のチームも中々状態が安定せずベガルタとサンフレッチェを追うことが出来なかった。

かろうじてペトロビッチ新監督の戦術が馴染んできたレッズが3位の顔を出してきたものの、追い抜く事が出来なかった。

サンフレッチェは18節で首位に立つと2度首位を奪い返された以外はずっと1位をキープ。最終節を待たずにリーグ優勝を決めた。

得点リーグ2位、失点もリーグ2位タイの少なさと攻守のバランスがよくなったのが優勝につながったと思う。

さらに、佐藤寿人は得点王、フェアプレー賞、ベストイレブン、MVPと個人4冠も達成。チーム優勝の原動力となった。

混戦のJ2 抜けだしたヴァンフォーレ甲府

毎年混戦模様のJ2。2012年シーズンも、上位勢は混戦模様だった。

序盤戦で首位を快走したのは、今年も湘南だった。第13節で首位を陥落後は目まぐるしく首位が入れ替わる大激戦となった。

山形、京都、東京V、千葉、大分が次々と首位を奪い取っては陥落を繰り返した。その混戦模様の中で最後に首位に立ったの甲府だった。第26節で首位に立つと、その後1度も首位を奪い返されることなくJ2優勝を決めた。

甲府は第18節でジェフに負けて以降、1回も負けておらず。そのまま走り続けた事になる。

JFL降格とJ1昇格プレーオフ

2012年シーズンからあらたに出来た、JFLへの降格とJ1昇格プレーオフ。

これが思いのほかJ2をおもしろくさせたような気がする。J2残留争いをしているチームの粘りに上位勢が何度も足を引っ張られる状況。
上位勢も自動昇格の2位を視野に入れつつプレーオフ圏内をキープ、あるいはそこに滑り込もうと必死だった。

結果、J1昇格の残り1チームとJFL降格チームは最終節までもつれた。ただ、J1昇格プレーオフ圏内の6位以内は最終節を前に決まってしまい、その下のチームが失速した形になった。

J1昇格プレーオフは、思いのほか盛り上がったが、今回に関して言えば下位チームが勝ち上がった形になった。

最終節で2位から陥落して、J1昇格プレーオフに回った京都はやはりショックが拭い切れないところもあったのだろう。リーグ戦での愛称でも大分に負けていたのも大きかった。

ジェフに関しても、最終節前に2位以内がなくなっていて、J1昇格プレーオフに気持ちを切り替えるのが早くなったのが功を奏した。

最終的に、J2を2位で湘南ベルマーレが、J1昇格プレーオフを制して大分トリニータがJ1昇格を決めた事になる。

今年から導入されたJ1昇格プレーオフだが、ひとまず成功とは言えるだろう。リーグ戦での結果がたった2試合でひっくり返ってしまうのはどうなのか!?というのはあるが、最後の最後まで盛り上がった事は評価したい。

レギュレーションでもリーグ戦の成績上位チームが1戦目のホームで戦え、引き分け以上で勝ち上がれるという優勢はあったのだが、逆に心理面では必ず持も優位に働かなかったところがある。J2上位とはいえ、引き分けでもよしという状況を最大限に生かせるようなチームだったら2位以内に入れるだろうという事も言え、下位チームの方が実際のゲームでは得点を取らなければというのが推進力として働いたような気がする。

もっとも、最近のJ2リーグは毎年混戦で勝ち点差がほとんどない状況なのでありだろうとは思う。6位以内の中で勝ち点差が大きく開いた場合とか、6位と7位の勝ち点差が離れなかった場合は!?というのはあるが。

決勝戦が国立というのも、レギュレーション的には平等感がないかなと。ただ、まったくの中立地(長居とか豊田で開催したら)の場合興行的にはどうだろうか!?というのもあるのだが。
J1昇格プレーオフを続けていくならば、レギュレーションはもう一工夫してもいいかなと思う。

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