ロンドン五輪 準々決勝 日本vsエジプト トゥーロンでのリベンジ達成!!ベスト4進出

ロンドンオリンピックのサッカー男子の準々決勝 日本オリンピック代表vsエジプトオリンピック代表の試合を日テレの中継でテレビ観戦しました。
試合経過
日本の先発は、スペイン戦で負傷した酒井宏樹が戻ってきて、スペイン戦と同じ先発となった。
GKに権田、CBに吉田と鈴木、右SBに酒井宏、左SBに徳永、ボランチに扇原と山口、右SHに清武、左SHに大津、トップ下に東、1トップに永井という布陣。
| 11.永井 | |||
| 7.大津 | 17.清武 | ||
| 10.東 | |||
| 3.扇原 | 16.山口 | ||
| 2.徳永 | 4.酒井宏 | ||
| 5.吉田 | 13.鈴木 | ||
| 1.権田 | |||
開始早々、左サイドの永井からのクロスに清武がヘディングで合わせるチャンス。これはゴールならず。
日本が序盤から攻勢に出る。清武がドリブルで仕掛け、東のドリブル突破、CKのチャンスもありいい時間帯が続く。
前半9分、左サイドからのFKは、相手DFが触れず、鈴木が頭で合わせるだけだったが、わずかに届かず。
前半13分、ハーフライン付近で相手からボールを奪った清武がワンタッチでゴール前にクロス。これに永井が反応、トラップで相手を振り切る。飛び出したGKと永井を追っていたDFが交錯。この間に無人のゴールに永井が流し込んで、日本が先制する。
このゴールのときに、アフターでチャージを受けて永井が負傷。一度はピッチに戻ったものの、齋藤学と交代になる。大津が1トップに入る。
永井が下がった事で、なかなか前線からのプレスが機能しなくなる。エジプトのボールポゼッションが増える。
後半30分過ぎからは、エジプトに立て続けにCKのチャンス。日本はなんとか凌ぎきる。
すると、前半40分、清武のパスを受けた東が齋藤に戻す。齋藤がドリブルで仕掛けると相手はたらまずファウル。これがレッドカードの判定となり、エジプトは10人となる。
その後、双方にチャンスがあったが、スコアは動かず。1-0で日本がリードして前半を終える。
1人多い日本がポゼッションでも上回るようになる。
後半2分、山口蛍のミドルシュートは相手にあたりCKに。
後半8分、ゴール前のこぼれ球を扇原がミドルで狙うが枠を外れる。
後半14分、左サイドからのFK。扇原のボールは吉田に合うが枠には飛ばず。
このあと、エジプトの反撃に押し込められるが、しぶとく守ってゴールを割らせない。
日本は、東が足をひねり負傷していた為、酒井高徳を投入する。酒井高徳は左SHに、右サイドに齋藤、トップ下に清武という布陣になる。
エジプトの運動量も落ちて、ミドルシュートなどの単発でのチャンスしか作れなくなる。
日本もボールは持てるが、なかなかシュートに持ち込めない。
後半33分、右サイドからのFK。ニアの吉田がヘディングで合わせて逆サイドのネットに突き刺さる。日本が2-0とリードを広げる。
エジプトの選手が足を痛めて負傷退場。既に交代枠を使い切っていて9人でのプレーとなる。
後半39分、左サイドを清武から扇原へスルーパス。扇原があげたクロスに大津がヘッドで合わせる。これが決まって日本が3-0と試合を決める。
日本は、清武に代えて宇佐美を投入。そのままトップ下に入る。
日本が危なげなくボールを回し時間を使う。ロスタイムには宇佐美のシュートが枠を捕らえるがエジプトのGKのファインセーブにあい止められる。
試合はこのままタイムアップ。日本が3-0と快勝。ベスト4進出を果たす。
| 7.大津 | |||
| 12.酒井高 | 15.齋藤 | ||
| 14.宇佐美 | |||
| 3.扇原 | 16.山口 | ||
| 2.徳永 | 4.酒井宏 | ||
| 5.吉田 | 13.鈴木 | ||
| 1.権田 | |||
戦評
酒井宏樹が鮮烈に戻り、永井も前線からのプレスがはまり序盤でリズムが生まれた。清武の守備からボールを永井が決めるという、日本のやり方がうまくハマった先制点。永井の負傷交代で、エジプトにペースを持っていかれたが、レッドカードでエジプトもペースダウン。
東も負傷で交代だったが、酒井高徳を前目に入れた事で、守備面での不安なく攻勢に出れたのは大きかった。
宇佐美ではなく酒井を入れたのは結果的に当たって、安定した試合運びを出来た。前半から、エジプトは右サイドを攻略していたが、これに蓋を出来た効果もあった。
エジプトが10人になった事もあり、後半は日本がいつ追加点を奪って試合を終わらせるかにかかっていたと思う。
時間帯的には遅いくらいだったが、吉田が決めたのは大きかった。キャプテンが決めて勢いづいた。
最後は大津がダメを押しての完勝。エジプトはレッドカードに負傷者で退場というハンデもあったが、結果的には永井の先制点が効いた形になった。
トゥーロン国際では、2-3と敗れた相手。あの大会での守備陣の不出来からOA枠で補強。今大会の躍進の要因になっている。エジプトへのリベンジを完封という形で果たして、ベスト4進出。
世間的には、44年ぶりのベスト4となっているが、正直実感が沸かない。メキシコ大会の銅メダルは既に伝説と化し、競技レベルもレギュレーションも違うので、単純に比較は出来ない。
どちらかと言うと、黄金世代で戦った2000年シドニー五輪でのベスト8を超えたという印象が強い。あのときのメンバーは確かによかったがPK戦でベスト8で止まっている。
あの世代以降、U-20W杯でも、いい成績が出ず。ここ2大会は出場すら出来ていない。そういう状況で、若い選手が躍動しているのは嬉しい限りだ。
U-20W杯に出場できなかった面々がオリンピックで活躍出来るのは、日本の指導者の賜物。Jリーグで成長して、海外でプレーする選手はさらに成長を遂げた。
U-20W杯を逃し続けて、この世代は大丈夫なのか!?という心配もあったと思う。ただ、宇佐美たちのプラチナ世代もあり、選手個々としては一級品の世代。チームとしての完成度を上げれば、このくらいはやれるというのを証明してくれた。
なでしことのアベック金メダルも夢ではなくなった。大会のレベルこそ違うが2010年のアジア大会でのアベック金のように、お互いのチームが刺激しあっていい結果が出てくれればいい。
選手評価
GK 権田 6.5
DF 鈴木 6.5
DF 吉田 7.0
DF 酒井宏 6.0
MF 山口 6.5
MF 扇原 6.5
MF 清武 7.0
MF 酒井高 6.0
MF 東 6.5
MF 宇佐美 -
FW 永井 7.0
FW 大津 6.5
FW 齋藤 6.0
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