ロンドン五輪アジア最終予選 U-23シリアvsU-23日本 4戦目のジンクスは続く

ロンドン五輪アジア最終予選 U-23シリアvsU-23日本の試合をNHK BS1の中継でテレビ観戦。
日本の先発は、GKに権田、CBに鈴木と濱田、右SBに酒井、左SBに比嘉、ボランチに山村と山口、右MFに東、左MFに山崎、トップ下に山田、1トップに永井という布陣でスタート。
| 11.永井 | |||
| 7.山崎 | 10.東 | ||
| 15.山田 | |||
| 16.山口 | 8.山村 | ||
| 5.比嘉 | 4.酒井宏 | ||
| 12.濱田 | 13.鈴木 | ||
| 1.権田 | |||
前半、ペースを握っていたのはシリア。長いボールをDFラインの裏に入れてきて、中盤でもかなりチェックが厳しい。
対する日本も永井がトップという事もあり、裏に長いボールを入れる狙いのようだった。ただ、実際にはあまり効果的ではなかった。
そんな中アクシデント。山崎が相手と競り合った際の着地で左腕を負傷。このまま退場となってしまった(後に骨折と判明)。
日本は急遽、大迫が入ることになった。
だが、この交代が思わぬ事態を招く。直後のシリアのFK。大迫がボールに反応し触るが、このボールはそのままゴール方向へ。
権田が反応したものの、バウンドが合わずに後逸。シリアが先制点を奪う。
このあと、日本が徐々に盛り返すものの、なかなか中盤でセカンドボールが拾えず苦しい状況が続く。
それでも、失点後はなんとか、得点を許さず1点ビハインドで前半終盤へ。
前半ロスタイム、ロングボールを受けた大迫がドリブル突破。前に走りこもうとしていた永井にパス。永井は苦しい体勢で、相手DFに当てられながらもシュート。体制は崩したが、ゴール左隅に決まる。
日本が同点に追いついて前半を終える。
後半、序盤に立て続けにシリアにチャンスを作られる。ここは、なんとか凌ぎ切り失点を免れる。
前半に比べて中盤でのプレスが機能し始めるが、シリアは前の2,3人でチャンスを作れていたので、完全にペースを握るまでには至らない。
なかなかチャンスを作れない日本だったが、後半25分CKから鈴木が合わせるが、叩きつけたボールはバウンドが合わずゴールの枠を外れる。
後半30分、山村に代えて扇原を投入。
扇原が入った事で、中盤が落ち着き始める。
扇原から、山田→大迫でシュートまで持ち込むが、ゴールならず。
後半終了間際、中盤でボールを拾ったアルサリフが、ボールを持ち出し、そのまま距離のあるシュート。このボールが権田の手の間を抜けてゴール。
ドライブがかかっていたボールだったとはいえ、勿体無い失点だった。
ロスタイム、ゴール前のFK。トリックプレーでチャンスを作るが、最後はGKがキャッチ。
結局、同点ゴールを奪う事は出来ず。2-1で敗戦となった。
| 9.大迫 | |||
| 11.永井 | 10.東 | ||
| 15.山田 | |||
| 16.山口 | 3.扇原 | ||
| 5.比嘉 | 4.酒井宏 | ||
| 12.濱田 | 13.鈴木 | ||
| 1.権田 | |||
勝ち点では並んでいるものの、総得点の差でシリアがグループ首位に立った。
痛恨の1敗である。オフ明けのシーズン開幕前とはいえ、動きが悪かった。ピッチの状態も影響してるだろうが、セカンドボールへの反応の悪さは、相手に安々とペースを握らせてしまった。
シリアの方がフィジカルコンディションはよさそうだった。日本は、この試合、ほとんど良さがだせなかったので、ある意味負けて当然。
引き分けで終われば、儲けものという試合だったが、やはり甘くはなかった。
海外組が使えず、清武が負傷で離脱。山崎も怪我で負傷退場。
ただ、この年代は前の人材は豊富。国内組でも、Jでレギュラークラスの選手は多いのだ。逆に予選で出られず、チャンスをうかがっている彼らからすれば、五輪に出場するチャンスを逃してしまうのは、痛すぎるだろう。
原口は謹慎の意味合いもあったが、チームでも練習に合流してるし、次はいけるだろう。京都の久保や、清水の大前もいる。バイエルンで出場できないでいる、宇佐美も招集の可能性がある。
残りの試合は勝ち点6+得失点差・総得点の争いになる。出来るだけ得点が欲しい。ポカがありがちな中東のチームだが、国の内情もありシリアの指揮は高い。2連勝する可能性は大きいのだから、なおさらだ。
今回の予選は、アジア枠が3.5。最悪、大陸間POで勝てば五輪に行ける。確実に2位以内を決める為にも得点は欲しい。
今のチーム状態もろもろを考えると、五輪出場の可能性は五分五分かなと。でも、まだまだ可能性がある訳だから、次の試合に向けてしっかり準備して欲しいところだ。
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