2014年 ブラジルW杯を振り返る

ブラジルW杯が終わって一週間ほど経ちました。
少し時間が経ってしまいましたが、今回のW杯を振り返ってみたいと思います。
ブラジルとの時差が12時間という事で、日本時間の1時から7時辺りにキックオフとなっていたため、なかなかリアルタイムで試合観戦する事が出来ませんでした。
南アフリカ大会では、日本時間の夜の試合が多かったので、かなりリアルタイムで試合が観れましたが、今大会は観れない試合も多かったです。
席巻した堅守速攻&ショートカウンター
前回大会、スペインとオランダが決勝を戦ったように、勝ち残ったのはパスサッカーを標榜するチームでした。
今大会では、それがどう変わっていくのか、世界のサッカーのトレンドはどう移っていくのかというのも一つの見所でした。
そういう意味で、大きな流れを作ったと思うのが、スペインvsオランダの対戦だったと思います。前回大会の決勝と同じカードがグループリーグで実現という事で、大いに注目を集めました。
強豪国同士の対戦という事で、様子見もあるのかと思いましたが、オランダのカウンターが威力を発揮しました。
先制したのはスペインでしたが、5バックで守ってカウンターで仕留めるスタイルがハマって5-1で勝利しました。
また、堅守速攻というスタイルで言えば、コスタリカが驚かせてくれました。日本との親善試合ではコンディションの問題か、それほど堅守が発揮出来ませんでしたが、本大会では見事にハマりました。
ウルグアイ、イタリアに勝利。イングランドに引き分けて、堂々のグループリーグ1位で突破しました。
日本と同組だった、コロンビアからは、ハメス・ロドリゲスというスターが誕生しました。今大会の得点王に輝いて、ファルカオの不在をまったく感じさせませんでした。
ドイツや、ブラジルといったところもポゼッション主体のサッカーではありましたが、威力を発揮したのはカウンターだったと思います。
特に、ドイツはセットプレーとカウンターで流れを掴んでいました。
欧州強豪国の苦戦とアジアの惨敗
グループリーグでは欧州勢が大苦戦しました。
スペイン、イタリア、イングランド、ポルトガルと強豪や、ロシア、クロアチアといったところがグループリーグで敗退しています。
欧州勢よりも酷かったのがアジア勢でした。アジアの代表4チームで1勝も上げる事が出来ませんでした。4チーム合わせても勝ち点3しか積み上げる事が出来ませんでした。
ただ、勝ち点0だった、オーストラリアの方が健闘したというイメージが強かったと思います。
特に、日本や韓国は惨敗といっていい大会でした。
欧州vs南北アメリカ大陸・アフリカ
決勝トーナメントでは、欧州勢vs南北アメリカ+アフリカ勢という様相となりました。
ただし、南米勢4チームが同じブロックに入って潰し合いになった感はあります。
ベスト16で勝ち上がったのはいずれもグループリーグ1位で突破したチームとなりました。PK戦までもつれた試合もあったので、一概には言えませんが、グループリーグを1位で突破した実力が出たという結果になりました。
準々決勝はいずれも僅差の試合となりました。全て1点差以内の好試合となりました。
そして、準決勝では歴史に残るブラジルの大惨敗がありました。ドイツが7-1でブラジルを下すという試合になりました。
アルゼンチンがオランダにPK戦で競り勝ち、決勝は欧州vs南米の対戦となりました。
決勝は、ドイツが延長戦の末にW杯を手にしました。
ブラジル相手に7-1で勝利したというおごりは一切なく、これまで通りの戦いをして、今大会で堅守を誇ったアルゼンチンを下しました。
個の力と柔軟な戦い
今大会、堅守速攻のチームが勝ち上がってきましたが。オランダやアルゼンチンなどはメッシやロッペンという個の力の存在が目立ちました。
さらに、優勝したドイツなどにしても、ポゼッションサッカーをしながらも、守ってカウンターというのが一つの武器になっていました。
場合によっては、準決勝のオランダvsアルゼンチンの用に、お互いの守備が際立つ展開もありましたが、多くの試合では相手のとの力関係や時間帯、流れでスタイルを変えながら試合を出来るチームがやはり強いなという印象がありました。
一つのスタイルを築きながらも守るときには徹底して守ってカウンターという事も出来るチームというのは勝負強いなと思います。
そういう意味では、優勝したドイツは、守ってよし、攻めてよし。攻守に高い能力を持ったチームでした。
残念ながら、日本はグループリーグで敗退してしまいました。日本についての振り返りは、また別にしたいと思います。
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