君は米倉恒貴を知っているか?!

今期のジェフユナイテッド市原・千葉で、最大の収穫とも言えるのが米倉恒貴の覚醒だろう。
米倉恒貴を知っているか?ジェフ千葉を応援している人たちだったら当然知っているだろうし、J2クラスタだったら知っている人はかなりいるかもしれない。
ただ、世間的な認知度はどうだろうか!?サッカー好き、Jリーグ好きという人たちでも、今の米倉をどれくらい知っているだろうか!?
高校選手権ベスト4入りしているので、名前くらいは知っている人はいるだろうか。
単純な比較として、元日本代表の森本貴幸や、ガンバ時代にリーグ優勝の経験もある山口智といったところと比べると、その認知度は低いのではないだろうか!?
客観的なデータとして、Googleトレンドで米倉恒貴と森本貴幸を比較してみるとこうなる。
森本に比べると米倉はほとんど検索対象になっていない。今年になってわずかながら認知されるようになったというところだ。
米倉恒貴をWikipediaで確認してみる。
高校時代は3年時に八千代高校で高校選手権ベスト4入りを果たしている。そのときの同級生がジュビロ磐田の山崎亮平だ。また、この年出場していた選手には、名古屋の永井謙佑、鹿島の山村、清水の伊藤翔、フランクフルトの乾貴士といった錚々たるメンバーがいた。
ジェフに入団してから3年ほどは出場機会が少なかったが、2009年以降は徐々に試合出場数を伸ばしていっていた。

特に、J2に落ちた2010年以降は米倉に対する期待は大きかった.。ただ、毎年のようにシーズン中に怪我で離脱する時期がありコンスタンスに結果を残すことが出来ずにいたというのがある。
ここまでの米倉は、主にトップ下やSHを務める事が多く、2列目の選手というイメージが強かった。フィジカルが強く、攻撃的なポジションで力を発揮するタイプと思われていた。
迎えた2013年シーズン。開幕当初は、従来通りSHで出場していたが、第6節のギラヴァンツ北九州戦で高橋峻希が怪我でベンチ外となりサイドバックでの先発出場となる。
練習ではやっていたようだが、実際SBとなると守備の面での不安はもちろんあるわけで、大丈夫か!?というのがあったが、結果的には6-1の大勝に貢献する働きを見せた。

これ以降、ほとんどの試合でSBとして先発出場し大活躍をみせる。終盤、かなりSB米倉を研究されはしたが、それでもアシストを記録する試合もあってSB 1年生としては十分すぎる年だったと思う。
- 個人成績 | チーム | ジェフユナイテッド市原・千葉オフィシャルサイト
- リーグサマリー:2013 選手ランキング | Football LAB ~サッカーをデータで楽しむ~
- TBS「SUPER SOCCER:J2アシストランキング」
今シーズンの米倉はJ2リーグ全42試合中40試合に出場し6得点をあげる。Jリーグの公式記録ではアシストはないが、スパサカ調べによると13アシストをあげている。(アシスト数は調べるサイトなどによって微妙に違う)
天皇杯2試合と、J1昇格プレーオフにも出場しており、43試合に出場したのはプロ入り後の自己最多となる。得点数は2011年のリーグ7得点には及ばないものの、アシスト数と合わせるとジェフに加入後最も活躍した年といえるだろう。得点、アシストだけではなく、出場試合数を考えても、今シーズンはなくてはならない存在へと飛躍した年となった。
特に、ホームのガンバ戦での先制ゴールは、米倉恒貴の存在をあらためて印象付ける試合になったのではと思う。
この試合で活躍もあってか、ガンバ大阪から獲得オファーの噂も出ているが・・・、どうなるだろうか!?
高卒で入団して、25歳となったので遅咲きとも言えなくはないが、まだ伸びしろのある年齢。サイドバックとしてはまだまだ未熟な面が大きいだろうが、フィジカルの強さ、運動量、クロスの精度、シュートとJ1で活躍できてもおかしくない水準まできている。もちろん、日本代表の内田や、長友、酒井宏樹と比べると、SBで勝負できるかというと現時点では太刀打ち出来ないだろう。
ただ、近い将来代表入りしても驚くことはないだろう。そのくらいの素質のある選手だと思っている。SBでの経験値と、J1や国際レベルでの試合感覚を積めば、もう一化けする可能性は十分にあると思っている。
この素材をJ2で4年間埋もれさせてしまったのは、申し訳ない部分もある。来季もジェフに残ってくれるなら、米倉は間違いなく中心選手になるだろう。
ただ、本人が望むならJ1のチームでの戦いを選択しても致し方ないと思う。既に25歳という年齢を考えても、上でやらせてあげたい部分はある(サッカー選手の選手生命は短い訳だし)。
ただ、今言えるのは、ジェフの至宝 米倉恒貴。この名前を覚えておいて損はないだろうという事だけだ。
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