第93回 天皇杯 3回戦 ジェフ千葉vsFC東京 静寂からのハイテンションなゲーム

第93回天皇杯 3回戦 ジェフ千葉vsFC東京の試合を観戦しにフクダ電子アリーナまで行ってきた。
天気もよく観戦日和でしたが、日が傾いてくると涼しい風が出だして、半袖だと寒いくらいでした。
天皇杯という事で、主催が違う事もあり試合前のイベントもなく、BGMもないため、スタジアムの静けさが妙に際立った感じです。
試合経過
ジェフの先発は、GKに岡本、CBに智と竹内、右SBに米倉、左SBに峻希、ボランチに健太郎と慶、右SHに兵藤、左SHに佑昌、トップ下に町田、トップに森本という布陣だった。
神戸戦で退場となったケンペスが出場停止で森本がトップに。さらに、キムに代わって竹内、勇人に代わって山口慶が入った。
試合開始早々のジェフのFKは誰にも合わず。さらに、米倉がロングボールに飛び出し、そのままダイレクトでボールを入れるが森本には合わずに防がれる。
6分、東京にミドルシュートがバーを直撃するチャンスを作られるなど、危ない場面もあった。
ジェフも東京もアグレッシブに動く展開で攻守の移り変わりも激しい。
前半8分、ロングボールに森本が飛び出してGKもかわすがシュートはカバーに入ったDFにあたってしまう。
さらに12分にはFKのチャンスも、GKがキャッチしてゴールならず。
ジェフ右サイドからチャンスを作られ、岡本が飛び出したところをシュートを打たれるが、カバーに入っていたDFが弾き返して事なきを得る。
さらに、東京の攻撃。ミドルシュートは岡本が抑える。
前半17分、ジェフのFKに米倉がヘディングで合わせるが、わずかにバーの上に抜けてゴールネットの上へ。
前半25分、米倉が右サイドに抜け出してクロスも森本に合わず。
前半31分には、またもや森本が裏に抜け出すがシュートを打つタイミングが遅れてしまいシュートはGKに当ててしまう。
前半39分、ロングボールにルーカスが抜け出し、米倉が競るがファウルの判定。PKを取られる。
このPKをルーカス本人が決めて東京が先制する。岡本も反応していたが、わずかに届かず。
さらに、カウンターから東京にチャンスを許すが懸命の守りで防ぎ、前半は0-1と1点リードされて折り返す。
後半5分、東京にシュートを打たれるが枠の外。
後半12分、森本が抜け出すもののシュートはまたしてもDFに辺りゴールならず。
森本はことごとくチャンスでシュートタイミングが遅れてしまっている。
後半23分、森本に代えて谷澤を投入。谷澤がトップに入る。
ジェフが1点を追って攻め立てるが中々チャンスが作れない。
後半30分、佑昌に代えて深井を投入する。
ジェフはFKのチャンスなどもあったがゴールは生まれず時間が過ぎていく。
後半37分には、兵藤に代えて大塚を投入する。
するとAT直前に、大塚のパスを受けた町田がヒールで流すと、このボールをひろった深井がシュート。これが決まって、土壇場でジェフが同点に追いつく。
試合は延長戦に突入する。
延長戦も白熱したゲームとなった。お互いに攻め合う展開となる。
延長前半12分、右サイドからのボールが流れて谷澤がフリーになるがシュートを打ちきれず。
延長前半14分、米倉がサイドから速いボールを入れる。最後は深井が右足でのシュートになるがふかしてしまう。
延長後半、東京のCKからのシュートはわずかにゴールの脇を外れる。
後半7分には右サイドに流れた深いから町田へ。町田のシュートは当たり損ねとなってGKがキャッチ。
東京にクロスバー直撃のチャンスを作られるなどピンチもあったがゴールは許さず。延長戦でも決着がつかず4回戦進出はPK戦での決着となった。
ジェフが先行でPK戦はスタート。ジェフは智、深井、米倉が難なくシュートを決める。東京もルーカス、太田、平山が決め3-3で迎えた4人目。
竹内のボールは相手に止められてしまう。だが、東京も河野のシュートを岡本が防いでイーブンのまま。
5人目は大塚とハセガワがそれぞれ決めてサドンデスへ。6人目の谷澤が外してしまうが、またも岡本が高橋秀人のシュートを止める。
7人目は健太郎と米本がそれぞれ決めて8人目に突入。
ジェフのキッカーは峻希だったが、シュートはバーに当ててしまう。東京の8人目徳永がきっちりと決めて試合終了となった。
ジェフはいい試合をしたが4回戦進出はならず。FC東京が勝ちあがりとなった。
戦評
リーグ戦の神戸戦に続いて、好ゲームとなった。格上の東京相手に臆さず攻める事も出来たし、最後のところは体を張って守り切った。
PKによる失点はあったものの、流れの中での失点はしておらず、上々の出来となった。
攻撃面では、森本にいいボールが入ってもシュートまで持ち込むタイミングが遅れ気味で、相手に対処されてしまった事。3回ほど裏をとる場面があったが、全てゴールに結びつける事が出来なかった。
フィジカルコンディションそのものは戻ってきているようだが、試合勘というかストライカーとしての感覚が戻ってきていないのかなという感じ。
怪我で離脱していこう今ひとつ調子の上がらなかった兵藤だったが、この試合ではまずまずの動き。まだ、簡単にボールを奪われる場面もああったが、粘ってチャンスにつなげる場面も増えてきた。
町田がJ1相手でもそれなりに通用したのも収穫だった。さすがに、競り合う相手が米本だったりして、不利な部分もあったが、リンクマンとしての役割はこなしていたし、同点ゴールのアシストとなったヒールキックも見事だった。
ここまでリーグ戦でゴールのなかった深井にゴールが生まれた事で、今後の試合でも強力なオプションとなってきそうだ。シュートの場面はすごく冷静だった。
同点ゴールで勢いにはのっていたものの、延長戦ではあまりチャンスは作れず。ケンペス不在で、森本も不調で誰がゴールを決めきるのかというところで物足りなさが残った。
天皇杯は3回戦で敗退となったが、これでリーグ戦に集中できる環境となったと考えれば悪くはない。結果は伴わなかったが、試合内容もよかった事だし。
今後の試合では、神戸戦と東京戦は今後の試合での出来をはかる上で基準になるだろう。ここまでのゲームが出来るのだから、残りのリーグ戦6試合でも力を出し切って欲しいところだ。
選手評価
GK 岡本 6.0
DF 智 6.5
DF 竹内 6.0
DF 米倉 6.5
DF 峻希 6.0
MF 健太郎 6.5
MF 慶 5.5
MF 兵藤 6.0
MF 田中 6.0
FW 町田 6.5
FW 森本 5.0
FW 深井 6.5
FW 大塚 6.0
FW 谷澤 5.5
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