U-20女子W杯 準決勝 U-20日本女子vsU-20ドイツ女子 ヤンなでハデに散る

U-20女子W杯 U-20日本女子代表(ヤングなでしこ)vsU-20ドイツ女子代表の試合を、フジテレビの中継を録画してテレビ観戦しました。
試合経過
日本の先発は、GKに池田、CBに木下と土光、右SBに高木、左SBに浜田、ボランチに藤田と猶本、右SHに田中美南、左SHに田中陽子、トップ下に柴田、1トップに西川という布陣だった。
日本は、立ち上がりドイツにボールを奪われて、そのままボールを繋がれてしまう。最後はスルーパスを受けたロイボルツが冷静に流し込んで、ドイツが先制する。
試合開始早々の失点で浮き足立つ日本は、ドイツのプレッシャーの前に中々ボールが繋げずに苦しい立ち上がり。
それでも、なんとかチャンスを作り出そうとするが、CKをえるのが精一杯。そのCKも相手に弾き返されてチャンスにならない。
前半13分、ゴール前に入れられたボールに池田が飛び出すが、マロジャーンが鼻先でループシュート。これが決まって2-0とリードを広げられる。
その後もドイツに押し込められる展開が続く日本。なんとか、トップの西川に当ててチャンスにしたかったが、ボールがなかなか収まらない。
得意のドリブルも、トラップが足元に収まらずに仕掛ける事も出来ない。
前半19分、ドイツのCKをロッツェンにヘディングで合わされて3-0と突き放される。
ここから少しながらもチャンスを作れるようになるが、依然としてドイツがペースを握る展開。
前半25分、田中美南に代えて横山を投入する。
前半は、ペースを取り戻す事が出来ないままドイツが3点リードで折り返す。
後半に入って、日本が積極的にしかける事が多くなる。日本は、右SHに西川、左SHに横山、前目に柴田と田中陽子が入る。攻めのときは、藤田が1ボランチになって猶本が1列前に入るような形になっていた。
後半6分、猶本から横山へ、左サイドの浜田が抜け出して中央に折り返す。これに西川が合わせるがブロックされる。さらに、こぼれ球を狙うがこれも跳返される。
さらに後半8分、田中陽子がシュートせいのボールを入れて、柴田が合わせる。これを横山が狙うがわずかに届かず。
後半は日本が主導権を握る展開になるが、ドイツもゴール前まで持ち上がってシュート、さらにはCKとチャンスがあり気が抜けない。
後半15分、左サイドでボールを受けた横山が中央へドリブルで持ち込み、柴田へ。柴田が、ドリブルで仕掛けて外に膨らみながら相手を抜きさってシュートも、枠に飛ばせず。
後半16分、田中陽子に代えて道上を投入する。道上が1トップに入る。
日本が何度となくしかけていくが、ドイツの壁が厚い。決定的チャンスがなかなか作れなくなる。
逆に、ドイツにカウンターからチャンスを作られて、日本の運動量が徐々に落ちてしまう。
後半28分、右サイドで西川が仕掛けてドイツがクリアしそこねたボールが、ゴール前に。これに横山が突っ込んで、こぼれたボールを道上が狙うが。GKがセーブする。
日本が、なんとか1点を返しに何度も攻撃をしかけるもののゴールが遠い。運動量も落ちて試合は膠着状態に。
後半40分、足を痛めていた高木が、中村ゆしかと交代する。
最後まで1点を狙って行った日本だったが、ドイツの壁を崩せず。結局、0-3でドイツが勝利した。
戦評
誰が見ても明らかな通り、前半20分までの3失点が全てだろう。開始早々の1失点目で浮き足立ってしまった。
序盤にリードされる展開は、グループリーグのニュージーランド戦でもあったが、さすがにドイツは簡単には反撃させてもらえなかった。
ニュージーランド戦では、前半のうちに1点を返せたが、ドイツは逆に3点をリード。
日本が、一旦落ち着いて、フォーメーションの変更も含めて、チャンスが作れるようになったのは後半にはいってから。ようやく、ヤングなでしこらしい攻撃的なサッカーが出来るようになった。
後半は、ドイツもさすがに日本の攻撃に手を焼いていたなという印象はある。それでも、ギリギリでブロックしてくる辺りはさすが。
3点差という状況がなければ、日本もいろいろな引き出しを見せながら攻撃を出来たかもしれないが、とにかく1点を返したい状況だったので、チャンスをつくるところまでは出来たがゴールが奪えなかった。
攻撃力が目立つこのチームだが、壮行試合のカナダ戦、グループリーグのニュージーランド戦、準々決勝の韓国戦と失点の場面はものすごくあっさりとやられている。韓国戦や、この試合の後半のように、しっかり守ろうと思えば守れるだけのスキルはあるはずだが、どうしても立ち上がりが悪かったり、軽いプレーが出てしまう。
元々、そういう意味でも隙があるチーム。しかも、ドイツが前半からフルスロットルで仕掛けてきた。ドイツも受け身になったらやっかいな相手という事は認識して、最初からガンガンいって押し込もうという作戦だったのだろう。しかも、最初に1分で簡単に得点が入ってしまったのだから、相手の作戦どおりになってしまった。
後半は、ドイツ相手にも堂々とした戦いが出来るようになった。前半はキープしようにも、ファウルをもらうことすら出来ず。なかなか、前を向けなかったのが、しっかり粘ってファウルをもらったり、ボールをさばいたりという事が出来るようになった。
序盤の3失点で、プレーが消極的になってしまって、ボールの受け方も悪く、判断も悪くなって、何もかもが悪循環になった。後半の戦いがもっと早い時間に出来るようになれば、面白かったのだが。ちょっと、3点差はさすがに厳しかったな。
元々、守備のところでの弱点があるチームで、それを見事にドイツに突かれたというところで、負けたのは残念だが3位決定戦に向けて気持ちを切り替えて欲しい。
ここまでずっとナイトゲームで、初のデーゲームとなるのが心配なところだが、ナイジェリア相手に勝利して有終の美を飾って欲しい。
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