アジアカップ2019 決勝 日本代表vsカタール代表の試合をNHK BS1の中継でテレビ観戦しました。
強豪イランを倒して、決勝に進んだ日本代表。5度目のアジア制覇まであと1勝です。
試合展開
日本の先発は、GKに権田、CBに吉田と冨安、右SBに酒井、左SBに長友、ボランチに柴崎と塩谷、右SHに堂安、左SHに原口、トップ下に南野、トップに大迫という布陣でした。負傷の遠藤に代わって塩谷が起用された以外はメンバー変更なしです。
まずは前半4分に、大迫がミドルシュートを放つが左に外れます。その後、日本はセットプレーのチャンスがあったもののゴールには結びつかず。
カタールは前半12分、左サイドからのボールを受けたアリがボールを蹴り上げてのオーバーヘッドキック。これがゴール右隅に決まってカタールが先制します。
さらに、直後の前半13分のカタールの攻めはかろうじて防いでCKに逃げます。
1点を追う日本が攻めに転じたいところでしたが、なかなかチャンスにつながらず。すると、前半27分、カタールのハティムのミドルシュートが決まって0-2とされてしまいます。
日本は前半31分、権田からのボールから堂安が競って、南野からのボールを大迫が狙うがGKが先に押さえます。
カタールは前半35分、ボールがつながってシュートまで持ち込まれるが枠の外になり助かります。
日本は、前半42分、大迫が南野とのワンツーで抜けるがクリアされます。
前半は、このまま0-2で折り返します。
攻勢に出る日本は、立て続けにCKを得るもののゴールは奪えず。後半8分には、塩谷がミドルシュートもぼるオックされます。後半10分には、ボール奪取から冨安がそのまま攻め上がり裏に抜けるがシュートは打てず。
カタールは後半11分、左サイドからの突破からシュートも上に外れます。
後半17分、原口に代えて武藤を投入します。南野が左サイドに回って、武藤が中央に入ります。
後半19分、堂安からのクロスに武藤と南野が狙うが被ってしまい枠を外れます。後半24分、日本は塩谷の縦パスからボールがつながって最後は南野が抜け出してシュート。これが決まって1-2とします。
後半28分には、長友が左サイドを突破してクロスをあげると武藤が合わせるが枠を外れます。その後も日本はセットプレーのチャンスは作るもののゴールは奪えず。
すると、後半34分、カタールのカウンターからチャンスをつくられて、ミドルシュートをうたれるがわずかに柴崎が当ててCKに逃げます。このCKは、はねかえしたものの、VARで吉田の手に当たってとしてPKの判定に。このPKを決められて、1-3とされてしまいます。
日本は、後半39分、塩谷に代えて伊東を投入。柴崎がボランチ1枚で残って、武藤と大迫は2トップ、堂安がトップ下に入って伊東が右サイドに入ります。
さらに、後半43分、南野に代えて乾を投入します。
後半44分の日本のFK。酒井が頭ですらして吉田がヘディングシュートも上に外れます。
5分のATの攻撃も実らず。試合は1-3でカタールが勝利し、初優勝を飾りました
戦評
率直に言うとカタール強かった。決勝までの戦績を考えれば当然の強さではありましたが、対戦してみてわかる強さがありました。
カタールの先制点は完全に個人技ではありました。あれは、きっちり枠にいれたアリを褒めるしかありません。2点目も個人技で、見事なミドルシュートではありましたが、あれを止めれないと厳しくなりますね。わずかに甘さが出た場面でした。
後半に入って、大きな修正はなかったものの、取りどころをハッキリさせたようでボールを奪える場面が多くなり仕掛ける回数が増えました。その結果、CKの数は量産したのですが、結果としてはほぼ完璧に抑えられてしまいました。
それでも、南野のゴールで1点差にして、日本に反撃ムードが出てきました。カタールの方もあの時間帯は少し焦りを感じていた時間帯だったと思います。しかし、PKで失点してしまい万事休す。おそらく、吉田としては当たってしまったというところですが、VARだとPK取らざるを得ないでしょうね。
あのPKがなければ1点を返せていたかはわかりません。前半での2失点自体も状況を悪くさせてましたから、同点に追いついて延長戦も難しかったのかもしれません。
カタールは育成の成果がようやくA代表でも出た格好担います。若い世代での大会では成果が出てましたから、これも時間の問題だったのかもしれません。次のワールドカップ開催国として、アジアでもトップクラスのチームを作り上げるというのが実ってきたようです。
そのカタールに対して、今大会唯一の得点を奪ったのは日本で、これがせめてもの意地となりました。この決勝で、堂安や南野が抑えられて、なかなか日本らしい攻撃が出来ない時間もありました。それに、個人技とはいえ、カタールの攻撃を防ぎきれませんでした。決定力のある相手ならば、少しの緩みが失点となる事があらためてわかった試合となりました。
5回目の決勝進出で初の準優勝は非常にほろ苦いものとなりました。ただ、まだ森保監督の日本代表は始まったばかりで、東京五輪世代も含めて伸びしろのあるチーム。この結果を糧に、さらに強くなってほしいですね。
選手評価
GK 権田 5.5
DF 吉田 5.0
DF 冨安 6.0
DF 長友 6.0
DF 酒井 5.5
MF 柴崎 5.5
MF 塩谷 5.5
MF 堂安 5.0
MF 伊東 -
MF 原口 5.5
MF 乾 -
FW 南野 6.0
FW 大迫 6.0
FW 武藤 6.0