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アルガルベカップ2018 なでしこジャパンvsオランダ女子 ユーロ王者に大惨敗

アルガルベカップ2018

アルガルベカップ2018 なでしこジャパンvsオランダ女子代表の試合をフジテレビの中継でテレビ観戦しました。

昨年のE-1選手権以来の試合となりました。今回は、海外組も参戦という事になりましたが、アジアカップに向けて少しでもチーム力を上げておきたい大会です。

試合の方はざっくりと振り返ります。

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試合展開

なでしこジャパンの先発は、GKに池田、CBに市瀬と三宅、右SBに有吉、左SBに鮫島、ボランチに阪口と隅田、右SHに中島、左SHに長谷川、2トップに田中と櫨なりました。

試合は、序盤から苦しい展開に。開始4分にオランダに右サイドを突破されると折り返しからのシュートを決められて早々に失点してしまいます。さらに、前半8分には左サイドから通されたスルーパスに抜け出されてのシュートから失点。序盤に2失点を喫してしまいます。

それでも徐々に、流れを引き寄せてきたなでしこでしたが、田中の惜しいシュート、鮫島のミドルシュートはあったものの得点は生まれず。

逆にオランダは、前半31分CKの跳ね返りをミドルシュート。これが選手に当たってコースが変わってゴールに吸い込まれます。前半35分には、池田のパスミスからシュートを許し、池田がなんとか足に当てたもののバウンドしたボールはそのままゴールに吸い込まれて0-4となります。

前半38分、中央から長谷川のパスを受けた中島がシュート。これが決まって、ようやくなでしこが1点を返します。それでも、前半44分、オランダはCKから頭で押し込んで追加点。前半は1-5で折り返します。

後半、櫨に代えて横山、三宅に代えて高木、有吉に代えて清水を投入します。

なでしこは、パスが回るようになりチャンスの数は増えたものの、後半7分にも失点してしまいます。その後は、なでしこがペースを握る展開がつづくもののゴールは奪えず。惜しいチャンスはつくっていたものの追加点が奪えません。

後半26分、中島に代えて増矢、田中に代えて岩渕を投入します。すると、後半37分、右サイドでボールを受けた岩渕がドリブルで突破しそのままシュート。これが決まって1点を返します。

しかし、その後は追加点が奪えず。試合は2-6で敗戦となりました。

戦評

立ち上がりの2失点で完全にゲームプランが崩れてしまった格好となりました。いずれもスピードで突破されて、対応しきれずに失点という流れでした。寄せ自体も甘かったですね。2失点後にようやくチャンスが作れるようになったものの決定力に欠けてゴールが奪えず。

先に追加点を取ったのはオランダでした。3失点目はリフレクトしたものの、これも寄せが甘かったですね。4失点目は池田のパスミスから。5失点目はCKに完全に合わされました。寄せの甘さ、ミスなど重なっての失点でしたが、今年はW杯予選を兼ねるアジアカップがある事を考えるとかなり心配になる有様でした。

後半は、大量リードしていたオランダ相手ではあったものの、なでしこがペースを握りました。プレスからボールを奪って、パスもうまく回っていた時間を多く作り出しました。ただ、ゴールがうまれたのは岩渕の個人技から。組織で崩しての得点とはならなかったですね。

今の時点では、やはりW杯優勝当時のなでしこジャパンと比べると守備も攻撃もはるかに及ばない状況だと思います。何人かは代表レベルにないなと思わせるプレーぶりでもありました。サブに熊谷や宇津木、岩渕、横山らがいたという事で、現時点でのベストメンバーとは言い難いとは思いますが、あえてのこのメンバーだと思うので、それでこの惨敗は酷いですね。

これまで若手を中心に様々な組み合わせを試してきましたが、アジアカップでW杯出場を逃したら、高倉体制も続けるのは厳しくなるのではと思います。東京オリンピックは開催国枠で出場するとはいえ、前年のW杯に出場できないのはあまりにも痛手ですから。

まずは、次の試合で、勝利をつかんで、まだまだなでしこジャパンはこんなものではないというところを見せて

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