カナダ女子W杯、なでしこジャパンは初戦を迎えました。なでしこジャパンvsスイス女子代表の試合をNHK BS1の中継を録画してテレビ観戦しました。
グループリーグの中では力が上なスイス相手に、しっかり勝ちきって幸先の良いスタートを切りたいところです。
試合展開
なでしこの先発は、GKに山根、CBに岩清水と熊谷、右SBに有吉、左SBに宇津木、ボランチに澤と阪口、右SHに大野、左SHに宮間、2トップに安藤と大儀見という布陣でした。
試合序盤は、お互いに様子を見ながら前に出るという展開となります。
カナダはFKのチャンスも、サインプレーはミスとなります。
前半8分、日本のCK。ファーサイドで石清水が頭に当てるもののバーの上をこえます。
お互い裏に出るボールを狙うもののチャンスには繋がらず。
前半15分、なでしこは有吉から大野につながって切れ込みながら宮間へパス。宮間のシュートは力弱く左に外れます。
前半17分、山根から大野に渡してカウンター。大儀見、安藤と渡るがシュートに持ち込めず。
さらに、岩清水から右サイドの有吉へのフィード。有吉が突破してゴール前にボールを送るも、大儀見がつぶれて裏の安藤には合わず。
カナダはセットプレーからのチャンスはあったものの、これはしっかりと防ぎ切る。
前半24分、なでしこのCK。はねかえされたボールを宇津木がシュートもブロックされる。
さらに前半26分、大儀見からふわっとしたボールを送ると安藤が抜け出してGKをかわそうとするが、GKがファウルとなりPKを得る。
このPKを宮間が冷静に決めて、なでしこが先制する。
1点をリードされたスイスが攻勢に出るも、ここはしのぎ切る。
安藤が怪我で交代となり、菅澤が入る。
宮間からチャンスをつくるが追加点はあげられず。
スイスはバッハマンを中心に攻めるもののゴールは生まれず。
後半、カナダが攻勢に出る。
なでしこは、後半4分、右サイドから入れたボールをひろった菅澤がシュートも右に外れる。
カナダは、バッハマンの突破からチャンスをつくるものの、失点は許さない。
後半11分、澤に代えて川村を投入する。
後半16分、なでしこのCK。跳ね返されたボールを阪口がダイレクトでいれるが、川村が頭で合わせるがオフサイドに。
バッハマンの突破からCKを得たスイスだが、このCKは山根がキャッチする。
後半23分、菅澤がボールを受けて、反転してシュートも右ポストに当たって外れてしまう。
スイスが優位に試合をすすめるが、なでしこもしっかりと守っている。
後半30分、スイスのCK。山根がキャッチミスも、相手のシュートはゴールを許さず。
スイスはなおも、バッハマンを中心に攻撃をしかけるが、ゴールはあげられない。
後半45分、大野に代えて川澄を投入する。
スイスはAT、ゴール前でこおれたボールをバッハマンがシュートもバーの上を超える。
試合は、このままなでしこが1点を守りきり、初戦を勝利で飾った。
戦評
序盤は、お互い探り合いのような形となった。スイスのプレッシャーが強くなかった事もあり、なでしこがボールをつなぐ事が出来た。
パスミスもあったが、ボールをつなげる状態だと、やはりなでしこは強い。
ただ、決定機自体はそれほど多くなく、PKで1点を取るに留まった。
後半は、1点を追うスイスの攻撃に、なかなか前にいけなくなったが、守備は安定していたと思う。
山根がボールをキャッチミスした場面と、ATにバッハマンにフリーでシュートを打たれた場面が一番危ない場面だった。それ以外は、押されてはいたが、それほど怖くなかった。
初戦という事や、W杯初出場のメンバーがいる固い試合で、1-0とはいえ勝利でスタートできた事はよかった。
スイスに勝った事で、次のカメルーン戦、エクアドル戦は落ち着いてゲームに入れるのではと思う。
格下ではあるが、フィジカルの強いアフリカ勢に、テクニックのある南米勢という事で、油断はできないが確実に勝っていきたいところだ。