天皇杯の4回戦、ジェフユナイテッド市原・千葉vs福島ユナイテッドFCの試合を観戦しにフクアリまで行ってきた。

試合前

強い雨ではなかったが、霧雨から小雨といった感じの雨が試合前から降っていて、会場内はもやがかかったような感じになっていた。

天候のせいか、客入りも今ひとつ。ジェフ側のゴール裏はそこそこ埋まっていたが、全体としてのはかなり低調な客足だった。

午後1時の試合前に今年最後のフクアリのスタグルを堪能。サマナラのカレーでお腹を満たしました。

試合経過

ジェフの先発は、GKに岡本、CBは智と大岩、右SBに峻希、左SBに井出、ボランチに健太郎と大介、右SHに米倉、左SHに谷澤、2トップに藤田と荒田という布陣だった。

井手遥也が左SBに起用され、怪我の勇人のところには大介が、兵働が体調不良があったという事で、荒田が起用された。

試合は、ジェフがボールを回して組み立てようとする中で、福島が厳しくプレッシャーをかけてくる形になる。

序盤こそチャンスをつくっていたジェフだったが中々前線にボールを入れられなくなるジェフ。

ただ、福島のチャンスもジェフの守備陣がよく守っていて、得点を与えない。

前半13分、米倉のクロスからCKに。このCKは、相手がCKに逃げる。逆サイドのCK、谷澤のキックは相手に当たりゴールに吸い込まれる。ラッキーな形でジェフが先制する。

その後、福島の出足の良さの前になかなかチャンスを作れないジェフだったが、福島の最後のところで精度欠いていて得点にいたらず。

前半25分、米倉が右サイドを突破。中央に入り込んでいって谷澤にパス。谷澤がワントラップから放ったシュートは、そのままゴールに吸い込まれる。

GKの手前で落ちるような形になってゴールとなった。谷澤自身も、狙っていた形ではなさそうだったが、うまく決まった。

ジェフがボールを回すものの、パスミスからボールを奪われて福島に何度もチャンスを作られる。

福島のFKのチャンスも、うまく弾き返してゴールを許さず。

終盤、相手にペースを渡してしまったが、ジェフが2-0とリードして前半を終える。

後半、ジェフがボールを回す展開。福島がプレッシャーをかけるが、中々ボールを奪えないようになる。

福島はFKのチャンスがあったものの、枠をわずかに外れる。

井出がイエローを受けた関係もあり、山口慶と交代になる。

右サイドの米倉、左サイドの谷澤を中心にジェフが攻撃をしかけるが、なかなか追加点が奪えない展開。

福島が盛り返してくるが、ジェフが凌ぎきる。

後半16分、荒田に代えて兵働を投入する。

ジェフが攻勢をしかけるものの、最後のシュートが枠に飛ばない。

後半30分のCKのチャンスに智がヘディングで合わせるも相手GKがナイスセーブで得点ならず。

それでも、後半32分左サイドでボールをもった慶から中央の谷澤ヘ。谷澤がスルーパスを出して、やや角度がなかったものの藤田が流し込んで3点目を奪う。

後半35分、谷澤に代えて戸島と交代となる。

左サイドに回った兵働が相手との競り合いに勝ってそのままドリブルで突破。深い位置から折り返したところに戸島が合わせてゴール。戸島はプロ初ゴールとなった。

さらに、後半43分左サイドの慶からのクロスに兵働がヘディングで合わせてゴール。これもドンピシャだった。

福島は最後まで食らいつくもののゴールを奪えず。ジェフが5-0と圧勝した。

戦評

先週のTMを見た感じだと、プレーオフの時の頃のようなパフォーマスを見せるのは無理かなぁ!?という感じだったので、思ったよりもいい出来だったと思う。

もちろん、リーグ戦終盤からの出来には至っていなかったものの、米倉や井出くんがアグレッシブにしかけるなど、いいところを見せてくれた。

前半は、福島の厳しいプレッシャーを受けた事もあり、なかなか縦にいいパスが通らなくて攻めあぐねてしまったが、オウンゴールとミドルシュートではあったが、2点を先行できた事で落ち着いてゲームを展開できた。

プレーオフ敗戦のショックから時間が経ち、なんとか天皇杯に向けて気持ちを切り替えてくれたというところもあったが、しばらく公式戦から遠ざかっていた事もあり、時折気の抜けたようなパスミスをする事があった。

後半は、福島のプレッシャーをかいくぐれるようになってパスは回るようになったが、追加点は後半30分過ぎとなった。そこから、畳み掛けて終わってみれば5-0と圧勝。

相手のシュートの精度が高くなかった事もあり、失点を許さなかったが劣勢に回る場面も多かった。ただ、プレーオフ明けからの試運転としては上々だったと思う。

悔しい敗戦から気持ちを切り替えて天皇杯で戦う相手に集中できた事で、下位リーグ相手に油断なく臨めたかなというところだろう。

ただ、次からはJ1勢が相手というところで、ところどころであったパスミスは致命的になる可能性がある。次に当たるアントラーズはカウンターもうまいので、不用意なパスミスをなくさないと苦しい展開になるだろう。

今のジェフがJ1のチーム相手にどれだけやれるのか!?それを確かめる試合になるだろう。

試合後、ジェフのゴール裏から福島コールがあり、福島のゴール裏からもジェフコールがあった。福島の選手たちは、ジェフのゴール裏までわざわざ挨拶にもきてくれた。

天皇杯ならではという感じの清々しい場面だった。

選手評価
GK 岡本 6.5
DF 大岩 6.5
DF 山口智 6.5
DF 井出 5.5
DF 高橋 6.0
DF 山口慶 6.5
MF 大介 5.5
MF 健太郎 6.5
MF 谷澤 7.0
MF 米倉 6.5
FW 荒田 5.5
MF 兵働 6.5
FW 藤田 6.0
MF 戸島 6.0

最後に試合終了後のデングリとバンザイを動画で。