FCWCの準々決勝 アル・アハリvsサンフレッチェ広島の試合を日テレの生中継でテレビ観戦しました。
試合経過
序盤から両チームの持ち味を見せる展開。
アルアハリがいきなりチャンスを作るが、接触プレーで西川が負傷。結局、このまま交代となり、代わりに増田が入った。
広島もボールを繋いでくるチームだが、アル・アハリもボールを回すのが非常にうまい。
序盤、アル・アハリのボール回しからの攻撃に戸惑う感じのあった広島はなかなかペースが握れなかった。
前半15分、アル・アハリが広島の左サイドを突破。折り返しのボールをなんなく決められてしまった。アル・アハリが1点を先制する。
ゴール前の人数はいたのだが、GKがサイドに釣られて中央のDFの間に簡単にシュートを通されてしまった。
ただ、広島もここから徐々に反撃開始。
オークランド戦同様に、再三ミキッチが右サイドを突破してチャンスを作る。この攻撃は相手に読まれていたところもあるが、なかなか中央の寿人に合わずにゴールが奪えない。
裏へ通すボールも割りと効果的であったが、わずかにタイミングが合わずにオフサイドになる事が多かった。
ただ、前半30分の広島のCK。一度は、アル・アハリが弾き返すが、ミキッチがヘディングでつないだボールを寿人がダイレクトで合わせてゴール。広島が同点に追いつく。
アル・アハリもキャプテンのガリが負傷退場となり、代わりにアブトレイカが投入される。
広島が再三いい攻撃を見せるものの、逆転ゴールは奪えず1-1で前半を折り返す。
広島は、後半の頭に森脇に代えてファン・ソッコを投入する。
後半の立ち上がりは、アル・アハリにペースを握られる。
後半12分、浮き球のパスを通されて、千葉と競り合ったアブトレイカが抜け出してシュート。これが決まって、アル・アハリが勝ち越す。
広島が何度となくチャンスを作るものの、アル・アハリにしっかりと守られてしまい、ゴールが奪えない。
後半20分過ぎからは広島のチャンスが立て続けに訪れるが、やはりゴールが割れず。
後半35分には、再三裏を狙っていた寿人が、抜け出してGKと1対1になるものの、シュートはわずかに枠を外れる。決定的チャンスを逃してしまった。
広島は、清水に代えて山岸を投入して流れを引き寄せにかかるが、どうしてもゴールが奪えない。
最後まで、攻めつづけた広島だったが、追いつく事が出来ず。2-1でアル・アハリが逃げ切った。
戦評
アル・アハリがものすごくボールを繋いでくるチームでびっくりした。広島以上にパス回しがうまい。
いあ、実際広島もボールを回しての攻撃では負けてはいなかったが、アル・アハリの方が相手の虚を突くのがうまいなという印象だった。
序盤、アル・アハリの攻めに手こずってはいたものの、相手のやり方に慣れた事もあって前半はボールポゼッションではわずかに広島が上回った。
やはり痛かったのは、後半の立ち上がりに失点を許してしまった事だろう。
追いかける展開は広島も得意ではないので、時間がなくなるごとに苦しくなってしまった。
寿人の決定的チャンスが決まっていれば、それでも試合はわかなかったかもしれないが・・・。
もっとも、一番響いたのは、西川の退場だったろう。増田はよく守ってくれたが、あーいう形での途中出場はさすがに厳しいものがある。
両チームともボールを繋いでくるチームで、試合としてはおもしろかった。相手は、雪の降る中での試合で慣れてはいないだろうが、そういう事はかんじさせなかった。
勝った、アル・アハリは準決勝で、コリンチャンスと対戦。敗れた広島は、5位決定戦で、アジアチャンピオンの蔚山と対戦する事となった。