ロンドン五輪 女子サッカーアジア最終予選 のなでしこジャパンvs中国女子代表の試合をNHK総合の中継を録画して観ました。

日本の先発はGKに福元、CBに宇津木と岩清水、右SBに矢野、左SBに鮫島、ボランチに田中と上尾野辺、右MFに川澄、左MFに宮間、2トップに高瀬と永里亜という布陣。

日本は、北朝鮮戦から7人を入れ替えてのぞんだ。

いつものメンバーと違うので、多少合わない部分もあったが、タイ戦のときよりはスムーズにいっている印象だった。
序盤から積極的にしかけてチャンスをつくっていた。

中国の方は、割と簡単に裏にボールをいれてくるようなイメージ。
ときには強引にシュートを撃ってくる場面も。

ほとんどの場面で日本の守備陣がうまく対処していたので、それほど怖い攻撃ではなかったが、それでも一本裏に抜けたら怖いなという感じだった。

日本の方は、チャンスはあったが、ゴールには至らず。

前半は0-0で折り返す。

日本は、後半頭、宮間に代えて安藤を投入。
永里亜が右サイドに回って、川澄が左サイド、安藤がトップに入った。

序盤、中国がチャンスを作って危ない場面もあったが凌ぎきる。

後半12分、川澄のCKに岩清水がヘッドで合わせるもバーに当たる。この跳ね返りを田中明日菜が左足ボレーで押し込んで日本が先制する。

この後は中国が押しこむ展開が続き、日本はなかなかペースが掴めない。

川澄に代えて永里優季を投入。高瀬が左サイドに回った。

中国に押され気味の展開の中、日本も少ないチャンスに反撃をするものの追加点はならず。
後半32分、高瀬に代わって、丸山桂里奈を投入。
丸山は膝にぐるぐる巻きにテーピングをしていた。前日練習ではなかったもので、試合前に痛めたもののようだった。

安藤が左サイドにまわって、丸山がトップに入る。

日本は、左サイドにまわった安藤のところから何度かチャンスをつくる。
得点にはつながらないものの、日本がリードしたままロスタイムを迎える。

ロスタイム、丸山がボールを持って、クロスを上げようとしたところで、足を痛めて倒れこむ。結局、丸山は倒れたままで試合終了となった。

試合としてはやはり、ベストメンバーのときと比べると物足りない印象。
特に、ボランチのところが機能していなかったように思う。バランスも悪くて、守備面でも相手を止め切れていなかった。
決勝点をとったものの、田中明日菜のところで相手を自由にさせすぎていたかなという印象。ここは、澤、坂口のコンビニは到底及ばないという感じ。

トップのところも、レギュラー組からすると物足りなさを感じた。永里亜も高瀬もいいものはもっているんだけど、得点の匂いはしなかったなぁ。
川澄は、トップにも入れるし、左右のMFでも出れるし、得点もとれてと人数の少ない五輪本大会では貴重な戦力となりそう。

最後に丸山桂里奈の怪我が心配。
(靭帯損傷で全治6ヶ月だった)

今大会怪我で出れなかった岩渕はいるものの、丸山が戻って来れるかわからないし、計算できるFWがもう一人はほしいかなというところ。

W杯も五輪予選もフル出場だった、鮫島のバックアップも必要ですね。

終わってみれば4勝1分、無敗で予選を突破。なんとか、W杯チャンピオンの面目を保ったというところです。
戦前、コンディション的に心配なところもあり、さらに試合間隔も短くて、いいサッカーは出来ないだろうなと思っていたが、実際そのとおりになった。それでも、しぶとく守って、しっかりと決め所で点をとって勝ち点を積み上げてきたのは大したものである。
W杯でやった、ボール回しからすれば、地味な印象の大会ではあったが、自力がついてきたんだなというところでしょう。

なでしこリーグ再開まで少し時間があるので、ゆっくり休んでリーグ戦にのぞんでもらいたいところです。