日テレの中継で、高校選手権の決勝 広島皆実高校vs鹿児島城西高校の試合を観た。

試合は、広島皆実のペースで進んだ。鹿児島城西はクリアボールをことごとく、広島皆実に拾われて、なかなかチャンスらしいチャンスが作れない。

とはいいながら、鹿児島城西には一発がある。
サイドからのパスを受けた、大迫勇也がドリブルで切れ込む。広島皆実もクリアしようとするが、大迫勇也の足元にボールがこぼれてシュートされてしまう。これが、GKの足元を抜けてゴール。高校選手権の最多ゴール記録となる、大迫勇也の今大会10点目で鹿児島城西が先制。

が、鹿児島城西は、守備が甘い。広島皆実のペースは変わらずで、この後すぐに同点に追いつかれる。金島のゴールで同点。
さらに、左サイドからのクロスをヘッドで折り返されて、ダイレクトボレー。谷本のゴールが決まって広島皆実があっさりと逆転する。

前半は、このまま広島皆実リードで終了。

後半になっても、広島皆実のペースは変わらず。
それでも、鹿児島城西がパスを繋げるようになってくると、少しずつ盛り返してくる。
右サイドからのパスを受けた、野村がゴールを奪って鹿児島城西が同点に追いつく。野村も6試合連続ゴールとなった。

が、この直後に広島皆実が再逆転。右サイドを突破してのクロスを金島がドフリーでヘディングシュート。これで、広島皆実がリード。

この後、鹿児島城西は、大迫勇也になかなかボールが入らない。前線の選手がシュートも打てない感じで、時間が過ぎていってしまう。ワンチャンスあれば、同点に追いつける状況だったが、最後まで広島皆実のディフェンスが踏ん張った形になった。

このまま、広島皆実が逃げ切って、高校選手権初優勝となった。

今大会、圧倒的な得点力で勝ち進んできた、鹿児島城西だったが、失点も多い。最後の最後で、勝ちきれなかった形となった。
確かに、大迫勇也、野村といった強力なFW陣をベースに得点力があるチームではあったが、普通に考えて、あの失点数でよく決勝まで残れたなぁというのが正直なところ。

今大会の決勝を観る限り、さほど驚くべきところはなかったなぁ。昨年の流経大柏とか、かつての野洲みたいな衝撃はなかった。