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東北の雄、臨海の風に泣く

本命破る奇跡の逆転劇 その裏側にある物語

■強風を味方に付けた「漁師の読み」

 朝、外に出たら風を確かめる――山口県・周防三関の一つとして知られる中関で培った“漁師の読み”が、劇的な逆転勝利を呼び込むことになった。

インターハイを制し、優勝候補の一角にもあげられていた、青森山田高校だが3回戦敗退となった。
こちらの記事では、どちらかというと勝った側の多々良学園に焦点を当てて書かれているのだが(学園が経営破たんをおこして、民事再生を申請中という背景もあり)。

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3回戦は生観戦しに行きたかったのだが、12時過ぎにKickOFFで市原臨海だと結構早い時間にでなきゃいけないので、この日は断念してたのだった。ベスト8くらいには上がってくるだろうという読みもあり。

この試合、関東では生放送もなかったので、結果やこういった記事でしか判らなかったのだが、ロスタイムの3分での逆転負けだったようだ。
青森山田が圧倒的に押していたこの試合、終盤に逆転をを許す要因となったものに、市原臨海特有の風があげられていた。

青森山田が終盤に苦戦したのは、試合途中から強まったアゲインストの風。それが、時間を失って縦へと急ぐ多々良学園の攻撃を後押ししたことは確かだった。

普段ジェフ千葉の試合を観に行っている自分らには判っている事だが、市原臨海競技場は風が強いことが多い。
観客数というホームアドバンテージの少ない、市原臨海で長くジェフが不敗記録を続けてきた背景にこの会場特有の風があげられていた。(ちなみに、フクアリも風は強い)。海が近いという事もあり、浜風がくるのだろうと思っているのだが!?

普段、恩恵を受けている風がこういったときに仇となるとは思わなかった。確かにあの風は、慣れていない人たちにはやりづらいと思う。青森山田は、昨年も今年も市原臨海での試合は経験していたが、後半アゲインストの強風が吹く中での試合運びを考えていたかどうかは怪しい。力の差が歴然といしていたというこの試合ならなおさら、イケイケで攻めていた事だろう。

今年は優勝も狙えていただけに、3回戦での敗戦は残念すぎる。まぁ、今年はインターハイ準優勝の那覇西がや、市船を千葉県大会で破って全国に進出してきた流通大柏も一回戦負け。国見も3回戦敗退。
簡単に勝ち抜ける大会ではないという事だろうなぁ。

青森山田は、県内ではここしばらくは頭二つくらい抜け出た存在で今や東北の雄。
部員も越境入学してきたメンバーがほとんどレギュラーで、高校の部活動というよりも、もはやクラブユースチームといった感じのチーム。ここ数年、Jリーグのユースチームが高校のチーム相手にも力を見せ付けている事を考えるとその強さは必然ともいえるだろう。
まぁ、とは言っても青森山田もなかなか全国では勝てない時期があったので、ここまで力をつけてこれたのも黒田監督の成果ともいえるだろうけど。
以前から越境入学してきたメンバーは多かったんだけれど、今では全国で勝ちあがるために、わざわざ青森山田を選んでくる生徒も多いらしい。それだけ、青森山田も強豪というイメージがついてきたのだろう。

あ~、今年は久しぶりに高校選手権の決勝を楽しみにできると思ってたのだが・・・。
なんだか、楽しみが一つ減ってしまった。ここ数年続けていた、お正月サッカー観戦も途絶えてしまったし・・・。

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