サッカログ

ホーム

2019年 女子W杯 ラウンド16 なでしこジャパンvsオランダ女子 若きなでしこ終了間際のPKに散る

FIFA 女子ワールドカップ 2019

いよいよ開幕した女子ワールドカップ フランス2019。ラウンド16 なでしこジャパンvsオランダ女子代表の試合をNHK BS1の放送でテレビ観戦しました。

いよいよ決勝トーナメント、勝つか負けるかの一戦です。

スポンサードリンク

試合展開

vsオランダ女子 先発メンバー

なでしこの先発は、GKに山下、CBに熊谷と市瀬、右SBに清水、左SBに鮫島、ボランチに杉田と三浦、右SHに中島、左SHに長谷川、2トップに岩渕と菅澤となりました。長谷川が怪我から復帰して先発に。

まずは前半5分、オランダがカウンターから左サイドを突破して、クロスからのシュートは鮫島に当たって枠を外れる。

その後、オランダがペースを握りながらも、なでしこが粘り強く対応しチャンスを作らせない。それでも前半17分、オランダのCK。低いボールを合わされてゴール。オランダが先制する。

これまでなかなかチャンスをつくれなかったなでしこは前半20分、岩渕のパスを受けた菅澤のシュートはポストに当たってしまう。

前半36分、中島から清水につないで右から折り返すが中で合わせられず。なでしこが徐々にペースを握り始める。

すると前半43分、長谷川のパスから菅澤がつないで、岩渕がワンタッチで長谷川へ。長谷川が落ち着いてシュートを決めて同点に追いつく。

直後の、前半45分、オランダに攻め込まれるがシュートは山下が止める。

前半は、このまま1-1で折り返す。

後半3分、オランダのFK。直接狙うが、山下がかきだす。

なでしこは後半12分、左から岩渕、杉田とつないで菅澤のミドルシュートは枠を外れる。対するオランダも後半17分、クロスからのヘディングも山下がキャッチする。

後半18分には、中島がミドルシュートを狙うがGKが防ぐ。なでしこがペースをつかみはじめると、後半26分、岩渕のキープから長谷川がシュートも右に外れる。

後半27分、中島に代えて籾木を投入する。

後半30分、オランダのシュートはブロックして、クリアする。

後半31分、岩渕が裏に抜けて右からのシュートは枠を外れる。後半34分、中央から右にんがれた杉田へパス。杉田のシュートはDFに当たる。後半36分のなでしこのCK。ニアで合わせるがGKがキャッチする。

後半37分、籾木のパスから三浦がシュートも上に外れる。後半40分、菅澤の落としから岩渕がシュートも上に外れる。

完全に押し込んでいたなでしこだったが、後半44分のオランダの攻め。相手のシュートが熊谷の手に当たったとしてPKとなる。このPKを決められてオランダが1-2とリードする。

その後の、なでしこの攻撃も実らず。試合は、1-2でオランダが勝利した。

vsオランダ女子 試合終了時メンバー

戦評

若きなでしこジャパン、ベスト8進出ならず。後半は、相手を圧倒していただけに、悔いの残る敗戦となりました。

前半の早い時間に、CKから失点。決勝トーナメントなので、痛い失点でした。その後もオランダがロングボールを多用してなでしこを押し込む展開になり、なでしこの方はスリッピーなピッチにも苦戦してなかなかチャンスが作れませんでした。ただ、前半20分のビッグチャンス。菅澤のシュートはポストに当たってしまいましたが、ここから少しなでしこがボールをつなげるようになりました。

そして、長谷川の同点ゴールは、なでしこがうまくパスを回して、菅澤、岩渕がからんで長谷川のゴールという素晴らしい展開でした。

後半は、相手が疲れてきた事もあり、なでしこのパスがよく回るようになります。再三ゴール前に攻め込みシュートまで持ち込んだもののゴールが奪えず。1点取れれば勝ちきれる展開だったのですが。

やはり、取れるときに取らないと痛い目をみるというのがサッカーですよ。熊谷がPKを与えて失点。残りはATの5分という事もあり、同点に追いつく事が出来ませんでした。

このチームは、まだまだ発展途上のチームだなというのがハッキリしました。おそらく、勝ち進めばもっと強くなっていたと思いますが、残念ながらここで敗退となりました。2011年大会で最後にPKを蹴って笑顔を見せた熊谷が、今大会ではPKで泣くとは、なんという因果か。

敗因はいろいろありますが、この大会得点力不足が響きました。4試合で3得点しか取れていなかったので。横山が1点も取れずに終わるとは思いませんでした。どうも、この大会は、感覚があってないのかなという感じでしたから。その他、宇津木、阪口らのベテラン勢はコンディションが整わず試合に出れず。怪我で長谷川も途中出れなかったり、籾木もやっと戻ってきたところでした。全体的に、コンディションに問題があったのかなという気もします。

そして、やはりフィジカルとのところで後手を踏んでしまったのが響きました。なでしこのパス回しは素晴らしいですが、相手もわかっているので、かなりハイプレスをかけてくるチームが目立ちました。単純に体格差もありますが、なでしこはいなしてパスというのが難しくなりました。

これ、安藤梢さんも言ってますが、フィジカルを鍛える事で、なでしこのやっているサッカーはより精度の高いものになるはずです。パス回しも速くなるし、フィジカルで負けなければ、余裕が生まれますからね。残念ながら、なでしこリーグのトップチームでさえ、フィジカルでは物足りなさがあります。それでも国内では勝ててしまうというのがあるのでしょうが。

このチームが来年の東京オリンピックでメダルを取れるかはなかなか難しかもしれませんが、若いチームはまだまだ伸びしろがあるだけに、この1年でどれだけ成長できるかですね。

選手評価
GK 山下 6.0
DF 熊谷 5.0
DF 市瀬 6.0
DF 清水 5.5
DF 鮫島 6.0
MF 杉田 6.0
MF 三浦 5.5
MF 中島 5.5
MF 長谷川 6.5
MF 籾木 
FW 菅澤 6.0
FW 岩渕 6.0
FW 宝田 -

前の記事へ 次の記事へ