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第97回 高校選手権 準決勝 尚志vs青森山田 大激戦を制して青森山田が決勝へ

第97回 高校サッカー選手権

第97回 高校サッカー選手権 準決勝 尚志高校vs青森山田高校の試合を観に埼玉スタジアム2002まで行ってきました。

青森山田は、東北勢同士の尚志高校との対戦。来季、プレミアEAST昇格が決まっている尚志相手に勝ち上がれるか。

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試合前の整列

試合展開

両チーム、厳しい攻防が続く中で、尚志がパスワークでリズムをつかみます。たちあがり、前半2分にはFKからチャンスをつくるがゴールはならず。

青森山田はFKのチャンスからゴールを狙うものの得点は奪えず。一進一退の攻防となります。

前半27分、尚志が右サイドからのFK。これをニアで染野が蹴り込んでゴール。尚志が先制します。

青森山田は武田がミドルシュートを狙うも上に外れます。対する尚志は、前半37分に、伊藤がミドルシュートもGKが触って防ぎます。

前半は、このまま1-0で尚志がリードして折り返します。

後半2分、青森山田のFK。跳ね返されたボールをひろってシュートまで行くがブロックされます。後半9分には、バスケス・バイロンのクロスに天笠がヘッドで落としてシュートを狙うがオフサイドに。

青森山田は後半10分、檀崎からのパスを受けたバスケス・バイロンの突破からPKをゲット。このPKを檀崎が落ち着いて決めて同点に追いつきます。

檀崎のPK

青森山田は後半14分、ヘディングで競り合ったボールから檀崎が抜け出してシュートも枠を外れます。後半16分、尚志は右からの折返しを伊藤がシュートも上に外れます。

後半18分、青森山田のCK。これを三國が頭で合わせてゴール。青森山田が逆転します。

三國のヘディングシュート

反撃に出る尚志は、後半23分、右サイドからしかけて、染野がDFとGKもかわしてゴールに流し込み同点に追いつきます。さらに、後半30分、伊藤からのパスを受けた加瀬のスルーパスから染野が抜け出してシュート。これが決まって、尚志が勝ち越します。

尚志はさらにCKからの流れでシュート。さらに、沼田がシュートに持ち込むが追加点は生まれず。

青森山田は後半41分にFK。三國が頭で合わせるがゴールには飛ばせず。最後は武がシュートも枠を外れます。それでも、後半42分、青森山田はGKからのロングボールを三國が競り落として、バスケス・バイロンがつなぐと裏に抜け出た小松のシュートが決まり3-3の同点に追いつきます。

さらに、後半47分、青森山田は小松が裏に抜け出してGKと1対1となるが、これはGKのセーブで勝ち越しならず。試合は、90分で決着がつかずにPK戦に突入します。

PK戦では三國が枠を外して尚志がリードするも、尚志は3人目が枠を外して、4人目を飯田が止めます。最後は藤原が冷静に決めて、青森山田が決勝進出を決めました

戦評

青森山田勝利の瞬間

単純にもう試合としてはとてもいい試合だったと思います。お互いの持ち味を出しながら、ゴールがたくさん生まれた試合でした。

おそらく、尚志は青森山田のやり方に対して相当研究してきたかなという風に思いますね。前半は、青森山田がシュート1本という状態だったので、これはどうなるかなという感じでしたから。相手のやり方に合わせつつも攻撃では本来のパスサッカーを見せながらの攻撃も出来ましたし、尚志は本当にいいチームでした。

青森山田は、後半に入って修正もしてきたというのもあるし、PKとCKのセットプレーで得点が取れたのは大きかったと思います。ただ、守備に関しては、染野に2失点してしまった辺りは少し不安材料でもありました。尚志のポジション取りも良かった事があるのですが、青森山田の守備の固さというのがあまり見られなかったところです。

青森山田は、最後は三國が上がってパワープレー。これが途中交代の小松につながって同点に追いつきました。小松はATにもビッグチャンスがあっただけに決めたかったですけどね。

PK戦は、まあ青森山田はいつもどおりのやり方でしたね。たっぷりと時間を使って、相手のGKの動きをよく見て蹴るというのが徹底されていました。まあ、三國が外してしまったのはご愛嬌ですが。

非常に激戦となった準決勝ですが、青森山田が2年ぶりの優勝まで大手をかけました。相手は、千葉県代表の流通経済大柏高校。青森山田が千葉県代表とやるのも大分久しぶりなのですが、流経大柏とやるのは選手権では初だったと思います。とはいえ、プレミアEASTでは常に戦っている相手ではあります。2018年のプレミアEASTでは青森山田が1勝1分と勝ち越していますが、選手権ではどうなりますか。

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