高校サッカー選手権3回戦の星陵高校vs青森山田高校の試合を日テレの中継でテレビ観戦した。

試合経過

前半、試合を優位に進めたのは青森山田。右サイドを中心にチャンスを作ったものの、星陵の守備も固くゴールならず。
星陵もチャンスはあったものの、青森山田の方も守備が固くゴールを許さない。

両チームともゴール前では相手に仕事をさせず。前半を1-1で折り返す。

後半、青森山田がやや押し込んだ流れだったがゴールは奪えず。逆に後半7分、星陵のロングボールから抜け出しかけたところを小松崎が止めてファイル。これがレッドカードの判定となり退場となってしまった。

1人多い星陵が押し込む展開となるが、青森山田もカウンターから何度かチャンスは作っていた。
星陵は数的優位を生かして攻め入るものの、青森山田の守備をなかなか崩せないまま時間が過ぎていく。

だが、後半29分、右サイドの突破から最後は寺村がGKの肩口を抜く豪快なシュートを決めて先制点を上げる。

1点を返したい青森山田だったが、中々ボールが落ち着かずチャンスとならない。このまま得点奪えずアディショナルタイムは4分。
青森山田はパワープレー気味となっていた裏を狙われ、DFがバックパスをするが短くなってしまいこれを奪われると、GKとの1対1を冷静に決められてしまう。星陵が決定的な2点目を奪った。

だが、青森山田も星陵のハンドでPKのチャンスを得る。このPKを椎名が蹴るが相手GKにセーブされて万事休す。直後のCKもゴールを奪えず。
結局、このまま星陵が逃げ切り準々決勝進出を果たした。青森山田はまたしても鬼門の3回戦を突破できなかった。

戦評

青森山田は、この3回戦が鬼門となっている。3回戦で敗れる事過去7回。この敗戦で8大会を3回戦で散った事になる。3回戦を突破した過去2大会はベスト4と準優勝で、青森山田にとっては大きな壁になっている。

だが、1回戦から試合を見る限り、優勝を狙うには得点力が足りないなという印象が大きかった。加えてゲームを支配する時間帯も長く作れず、自分たちのペースのときに得点を奪う事がなかなか出来なかった。

この3回戦、レッドカードで10人になった事が響いたが、1失点目は相手のシュートが見事だったし、2失点目はパワープレー中でさらにミスも重なったもので直接は関係なかっただろう。
準優勝した歳は中盤で椎名、柴崎というボランチがゲームを落ち着かせていて、トップの選手も得点を奪えていた。やはり全国大会を勝ち抜くには、後1人,2人タレントがいないと厳しいのかなというところがある。

3回戦の壁を突破できないのは、ある意味そこまでの実力なのかなというところもある。この大会の中でも実力校ではあったが、今ひとつ物足りなさを感じたのも事実。毎年、選手が入れ替わる高校サッカーの中で連続出場を続けているのは見事な事だ。

▼試合記録