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第91回 天皇杯 準決勝 横浜Fマリノスvs京都サンガF.C.

天皇杯2011

国立競技場で行われた、天皇杯準決勝の横浜Fマリノスvs京都サンガF.C.の試合を観戦してきた。

競技場に着いたのは、14時を回ってしばらくしてから。横浜側のゴール裏はかなり埋まっていた。京都側はさすがに、人数が少ないので、京都側のゴール裏付近に座った。

晴天の国立競技場

今季、フクアリでの京都戦は平日開催になってしまったので観戦しておらず、アウェイにも行ってないので、京都の試合を観るのは今年は今回が初めてだった。
序盤戦こそ下位に沈んでいたが、後半戦はかなり白星を稼いで、最終的にはジェフと勝ち点差変わらずで得失点差で7位に付けた。大木監督のサッカーが浸透してきたのが大きかったのだろう。天皇杯でもJ1勢を撃破。準々決勝は、同じJ2の湘南戦だったが、これに勝利して準決勝まで駒を進めてきた。

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前半、主導権を握っていたのは、自力に勝る横浜。再三、京都の裏を突く攻撃がはまって、京都は中々前に出れない状態。
ただ、そんな中でも、ショートパスを繋いでいく時間もあり、可能性を感じさせるものがあった。

横浜は、小野裕二と渡邊一真の調子がよく、ここに俊輔辺りがからんで、相乗効果をあげていた。

横浜も、チャンスは作っていたものの、京都の粘りもあり中々ゴールを割れないでいた。これまで単発でしか攻撃出来なかった京都も、徐々に横浜のやり方に慣れ始めてきた。

横浜FマリノスのFKのチャンス

前半30分を回った辺りから、京都の猛攻が始まる。流れの中から始まった攻撃だが、CKも交えて何度も横浜ゴールに迫る。
だが、この決定的チャンスもGKのファインセーブや、ポストに嫌われてゴールを奪うことが出来ない。

京都の猛攻をなんとかしのいだが横浜は逆に一発のカウンターで仕留める。前半42分、俊輔からのパスを受けた渡邊一真が裏に飛び出してGKと1対1に。最後は、GKもかわして無人のゴールへシュート。横浜が1点を先制する。

決定的チャンスを逃し続けた挙句に先制点を許すという、ショックも残る失点。後半の立ち上がりの京都がどう出てくるかと思ったが、あまり影響がある感じではなかった。

後半5分、浩平がドリブルで持ち上がり、宮吉がフォロー。パスを出すタイミングもあったが、一瞬の隙を狙って左足ミドル。これがきれいに決まって、京都があっさりと同点に追いつく。浩平は、ジェフ時代にも見たことのないような見事なミドルシュートだった。

横浜も勝ち越しを狙っていくが、京都が前半終盤からの勢いが出ていた。大木さんらしい、ショートパスを繋ぐサッカーは観ていて楽しかった。前半は、狭い所でパス交換をして横浜に潰されていたが、この時間帯は広いエリアに展開出来るようになり、チャンスが何度も作れていた。

そして、後半27分。ゴール前で得たFKを素早くリスタート。ここでドリブルをしかけたドゥトラを倒して、さらにゴールに近い場所でFKを得る。

京都のFKのチャンス

このFKをドゥトラが直接決めて、京都が逆転に成功する。

ここまで動かなかった横浜だったが、小野裕二に代えて松本玲を投入。さらに、後半37分に谷口に代えて大黒、41分には金子に代えて青山を投入してきた。

ロスタイム4分、横浜の最後の猛攻を必死に堪える京都。もう、あとワンプレーというところで、横浜が大黒のゴールで追いつく。

試合は延長戦に突入する。後半ロスタイムで追いつかれた京都にショックが残ってるのか!?というところだったが・・・。

今日の選手の動きを見ていると、追いつかれたショックは感じさせないプレーだった。延長前半は、追いついた横浜に勢いがあり、なかなか京都にチャンスが訪れなかったが、これまでやっていたサッカーを展開していたように思う。

京都は前半終了間際に3人目の交替、逆転弾のドゥトラに代えて久保裕也を投入。

延長後半も、横浜が攻撃をしかけて、京都が弾き返す展開。だが、しかし、横浜の攻撃をしのいだ京都がカウンター。
中盤でうまくボールを繋いで、最後は久保裕也が抜け出す。GKの動きをよくみゴール左隅に流しこむ。京都が勝ち越しに成功する。

さらに、延長後半終了間際には、左サイドに久保が持ちだして時間を稼ぎながら突破。ペナルティエリア内に侵入し中央に折り返す。ドフリーだった、駒井が落ち着いて決めて、京都が突き放す。

これで勝負あり。残り少ない時間を京都が凌ぎ切り、4-2で勝利を飾った。

試合終了

序盤こそ、横浜のプレッシャーに苦しんでいたものの、前半途中からは京都らしいショートパスを回すサッカーが出来ていた。
先制弾、後半ロスタイムでの同点弾と、ショックの残る失点だったと思うが、あまりそういうのは感じさせないのが若さの勢いなのか!?

京都のゴール裏は、自由席なので、京都サポ以外の人も多くいたが、ドゥトラの逆転ゴールや、延長後半のゴールでは拍手喝采だった。

京都の決勝進出と言えば、松井やパクチソンを要して、優勝した時以来だと思う。あのときも、若くて勢いのあるチームだったが。今回はJ2での決勝進出。同じく、J2のFC東京が勝ち上がったので、決勝戦はJ2同士の対戦となった。J2のチームが決勝に進出するのも初めてだから、もちろんJ2同士の決勝進出も初めてだ。

決勝進出を決めて歓喜の京都

京都の、というか大木さんのサッカーは、やはり観ていて楽しい。ただ、リーグ戦では後半になってやっと、このサッカーが浸透してきたのかなという感じだったと思う。来年は、ちょっと怖い存在になりそうだ。

このサッカーをもう1度観たいと思って、決勝のチケットを買おうと思ったが、SOLD OUTだった。昨日までは余ってたのに…。やはり、カードが決まってから買うのは無理があったか。

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