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2009年 総括 ジェフ編とJ2を愉しむ

今シーズンも終了したという事でジェフの総括。

シーズン序盤、開幕戦のガンバ戦こそ3-0の完敗だったが、その後は失点も1点前後に抑えていて、まずまずの出だしだったと思う。
少し、遅くなったが、4月にはアウェイの東京戦で逆転での今シーズン初勝利。巻と深井のアベックゴールで今後に弾みをつけるには十分なはずだった。

が、次節のレッズ戦で敗れると、勝ちきれない試合が続く。悪くはないけど勝てない。
ゴールデンウイーク明けの広島戦でようやくシーズン2勝目。が、ここからホームでまったく勝てなくなってしまった。(ようやくホームで勝ったのは降格決定後の32節東京戦になった、)

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引き分けたり負けたりといった具合に乗り切れないままシーズンも半分を終了。だが、まだ連敗がないのは救いだった。
だが、アウェイの広島戦で大敗後のホーム清水戦でも敗退して、今シーズン初の連敗。

ここで、クラブが動いた。昨シーズンの残留の立役者ミラー監督を更迭して、江尻コーチを監督に昇格させた。

が、これがまた実に裏目に出た。勝てない。連敗もなんどかあったが、引き分けるのがせいいっぱい。監督交代後1勝も出来ないまま、ついにアウェイの川崎戦でJ2降格が決定してしまった。
ようやく、江尻監督がリーグ戦初勝利を上げたのが32節のホーム東京戦という事になった。
降格後の嫌なムードを振り払ういい試合だったが、その後の大分戦では初めてリーグ戦で大分に敗戦。最終節のガンバ戦も遠藤のFKとPKで敗戦。
結局、江尻監督はリーグ戦での1勝と天皇杯で2勝を上げたに留まった。

川崎戦後の「犬の生活」

勝てば選手のおかげ、負ければ選手のせいというのが僕のスタンスです。選手には敬意を持っているからです。ただ、それでは話が終わってしまうのでもう少し広げましょう。

シーズンも終わってないのに、総括する事になってしまってたがw。

負ければ選手のせいとは必ずしみ言い切れないとは個人的には思っているが、今シーズンのジェフに限っていえば、それは当てはまるだろと思う。
確かに、ミラー監督の戦術がはまらかったという部分もあるし、江尻監督は新人監督としての経験のなさを露呈しまったという部分もある。

だが、今シーズンの試合をずっとみていってると、少しよくなってきたなぁ、調子が上がってきたなぁという矢先に、また元に戻ってしまうというのを繰り返してしまった。
勝てなかった要因に、守備の弱さってのはあったが、とにかく点が取れない。あれだけ点が取れないと勝つのは難しい。ただでさえも無失点で切り抜けるのが難しいチームが1点取るのがやっとこさという状況では勝てるゲームなどあるはずもないからだ。
昨年も点が取れなかったが、今年はそれ以上に取れていない。昨年は36点だったが、今年は32点しか取れていない。
アマルが監督をつとめた2006年、2007年シーズンは51得点取っていたわけだから、勝ち星が少なくなるのも当然といえば当然だ。

昨シーズンは主力選手が大量に抜けてってところから始まって、むしろクゼ監督には気の毒だったくらいだが、今年は要所要所にいい補強が出来たと思う。
強いて言えば、最後のピース、FW枠が埋まらなかった事が痛まれる。しかも、巻とかぶる長身タイプのネット・バイアーノ。江尻監督は当初こそ起用していたけど、最後の方はずっと控えだったし。

流れを変えれる選手として、ミシェウだったり、中後、アレックスといったところに怪我が多かったのが痛かった。昨シーズン、残留に貢献した谷澤、深井といったところも、今ひとつ得点が伸び悩んでしまったのも残念で仕方ない。
確かに、少数精鋭で臨んだ事で、選手層は厚いと言えなかったが、昨年の中心選手が残って、補強した選手もいい選手ばかり。このメンバーでやって、これだけ勝てないのは不思議でしょうがなかった。
ん~、しかし結局のところ、最後は点が取れなかったってところに行き着いてしまうなぁ。特に2点目が取れなくて、負けた試合、引き分けた試合が多かった印象が強い。

江尻監督の続投がオフィシャルで発表されましたが、江尻監督が続投する事に疑問符をつけている方々も多々いる事でしょう。リーグ戦で1勝しか出来なかった監督を続けさせるのか!?っていうのは、説得力に欠ける部分も大きいから。個人的にも、このまま江尻監督でいいのか!?ってのは悩みどころだと思う。
まぁ、あのタイミングでミラーさんを解任したのは、やはり三木社長とかはオシムさん時代のサッカーをやってもらいたいんだろうなぁと勝手に解釈しています。今回の江尻監督の続投も、結果は伴わなかったけれど、もう一度あのサッカーをという事なんだろうなぁ。

クラブ史上初のJ2降格となってしまったわけだけれど、J2に落ちる事がそれほど絶望的とは思っちゃいない。
これは、Twitterでフォローしている、ある仙台サポがつぶやいてた言葉だけれど、

今まで愛したチームが解体されることになるから降格は悲しいかもしれないが、いやいやJ2もそんなに悪いもんじゃない!

その通りだと思いますよ。かつて毎年のように残留争いをしていた頃のジェフは、正直J2に落ちたらクラブがなくなってしまうんじゃないかという気さえしてたけれど、今は違う。今のジェフにはゴール裏に素晴らしいサポーターがたくさんいるし、なにしろフクアリは最高だ。

多くのジェフサポにとってJ2は馴染みが少ないだろうけど、かつてJ2時代のコンサの試合を観たり、東北出身者&仙台在住経験者としてベガルタの動向もウォッチしていたので、少しはJ2の知識もある。

先日の天皇杯で岐阜に敗れたばっかりだからわかると思うが、J2は甘くない。格下ぞろいという訳では決してない。今年は元々曲者であった鳥栖のほかに、水戸が上位に食い込んだり、下位に沈んでいた徳島が中位に進出したり、序盤戦では草津も上にきていたしな。
昨年、J1から落ちたヴェルディとコンサは昇格争いするまもなく、中位に沈んでしまった。一昨年J1にいた横浜FCもあわや最下位というところだったし。
それに、なんと言っても、今年降格した大分、柏と、今年昇格を逃した甲府は直接のライバルになるだろう。

西部さんは、必ずしも1年でJ1に昇格する必要はないと書いていたが、これも微妙なところ。確かに、J1に戻っても、また残留争いをしてまってはね。とはいえ、1年で戻ってこれないで、力を蓄えてからJ1に昇格してうまくいったところで思いつくのは川崎くらいしか思い当たらない。何年もJ2に居ても、J1で通用しなければ結局いっしょなのだ。
理想は、今年の広島でしょうね。1年で力をつけてJ1に復帰して、J1でも上位に進出する。そうなれば、言う事はないんだけれど。

甘くはないJ2だけど、J1の様に首都圏や関西圏中心のチーム編成と違って、J2は各地にチームがあってなかなか、楽しいそうではある。
四国なんて、未だに行った事ないしな。岡山とか富山だって、ほっといたら、なかなか行く機会ないいじゃないかな!?アウェイ遠征の楽しみには事欠かないでしょう。
が・・・、個人的には、昨今の不況でアウェイ遠征費が確保できそうにないので、非常に残念ではあります。
J2で過ごすなんて、これが最初で最後だと思ってるし・・・。せっかくなので、来年はJ2を愉しみますかぁ。

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