北京五輪サッカー女子の準々決勝 なでしこジャパンvs中国女子の試合を観た。

ちょっと手違いで、試合開始から観れず。既に(丁度!?)、なでしこが1点リードした後だった。
現地の気候は、ここ数試合の中で一番涼しいみたい。
なでしこは、元々動けるけど、この気候もあって、かなりアグレッシブに前から行けていたと思う。
試合はほぼなでしこペースで進んでいた。中国女子はトップになかなかボールが入らないし、シュートもろくに打てない展開で苦しそう。
なでしこは、まだ得点を決めていない永里ががんばるが、なかなかゴールが奪えない。
それでも、ペースを握ったまま前半を終える。

後半もなでしこジャパンがペースを握る。
中国女子はメンバー交代もあったが、ほとんどチャンスを作れない。
なでしこの方もチャンスは作っていたが、ゴールに繋がらず1-0の状況が続く。
ただ、普通にやってれば怖い部分もなくやれていたので、それほど焦りは感じられない。
なでしこの選手達は、ボール運びにしても、シュートにしても状況判断がよく出来ていたし、観ていてストレスを感じることがほとんどない。
男子の場合は、U-23だしOA枠なしなんで、同じ事を求めるのは酷だと思うが、意思統一がよくできていると感じた。

なかなかゴールを奪えなかったなでしこだが、後半35分。大野がドリブルで突っかける。これに永里がからんでワンツー。大野は潰されてしまったが、こぼれたボールを永里が拾って、前へ。GKが突っ込んでくるも、よくみてシュート。これが決まって2-0。ベスト4に前進。
最後は、丸山、荒川を連続投入。前にフレッシュな選手を入れて、積極的な守備。中国女子の選手がかなり足が止まっていた事もあって、うまく時間を使う事が出来た。

このまま試合終了。初のベスト4進出を決めた。
大会前に監督が言っていたように、ベスト4に入る実力がある事を証明できた。
あらたな歴史を作る事が出来た。快挙。

準決勝の相手はアメリカ。グループリーグで敗れてるし、勝った事がない。ただ、近年は1点差負けとかで、それほど差はない。
この中国戦は新たな歴史を作る試合。次のアメリカ戦は歴史を紡ぐ試合。勝っても負けても、次の世代につながなきゃいけない。
北京五輪だけじゃなく、先に続けられる試合。それが、中堅国からの脱皮であり、女子サッカー界での強国への道のりになる。

それにしても、ちょっと泣けてくる。FIFAランキングでは既に逆転してるとはいえ、かつてのアジアNo1だった中国女子に完勝した訳だから。
メダル取れれば一番いいけど、ここまで来れば、後は思い切りやってほしい。