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2007年 総括 Jリーグ・日本代表編

2007年シーズンを簡単に振り返ってみたいと思います。

[Jリーグ]
最終的には、鹿島アントラーズが優勝したけど、今年は浦和レッズの年だったように思います。
ACLでの優勝は大きかった。そのお陰で、FCWCにも参加できたわけだし。ただ、やはりレッズの戦力をもってしても、ACLとJリーグを両方取るのは難しい事だったようだ。結局、レッズは国内の3冠は全て逃してしまった訳だし。
そう、考えると2008年に向けての大型補強も納得がいく。国内だけだったら、確実に取りすぎだろってくらいの補強をしてるからね。

とはいえ、アントラーズは、かつてのしぶとさが戻ってきたように思う。小笠原が復帰してから、一段と強くなった感じがする。
以前のエントリーで、西部さんのコラムにも書いてあったように、新しくなったアントラーズの始まりと考えた方がいいだろう。黄金世代がベテランになり、若い世代も延びてきた段階での優勝だったと思う。

シーズン序盤は、確実にレッズを上回るパフォーマンスをみせていたガンバ大阪だったが、昨年に引き続き失速してしまった。ACLを戦っていたわけでもないのに。自慢の攻撃サッカーも最後の方はあまり点が取れなくなっていた。やはり、リーグ戦は1年を通した総合力がものをいう。そういう意味では、ガンバの限界だったのかもしれない。ただ、2008年シーズンも確実に優勝争いに絡んでくるだけの力はあると思う。

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その下でいうと清水エスパルスが安定した力を示したと思う。優勝争いには加われなかったが、2年連続4位で安定した力を示したと思う。
その下が川崎フロンターレ。ACLもあって、なかなか勝ちきれないゲームが多くて、5位に終わった。ただ、あのくらいの経営規模のチームがACLでも決勝トーナメントにいけるという力があるという事がわかったのは、J全体としてはよかったと思う。これからは、ACL出場チームは決勝トーナメント進出は確実な目標となる事だろう。

昇格組の柏レイソルヴィッセル神戸はよくやったと思う。レイソルは序盤は、上位に食い込んでいたし。ただ、さすがにJ1上位チームとの力の差が出てしまったかなという感じです。

残留争いでは、横浜FCがダントツで独走した。でも、あの戦い方では無理もないと思う。久保が早々に離脱して得点源も乏しく、J1相手に守りきるサッカーは無理がある。補強のタイミングも遅かったように思うし。監督を交代した時は既に手遅れだった気がする。
結果的に、ヴァンフォーレ甲府サンフレッチェ広島がJ2降格になったが、両チームともJ2に行くようなチームではなかった。いいサッカーをしていて、J1でやらせたかった。ただ、残留争いのプレッシャーの中で、本来のサッカーが出来ていなかったのかなという気はする。甲府はバレーが出たのが響いたかなという気もします。逆に言うと、J2に落ちてもいいやと思えるサッカーをしていたチームもあったと思う。
いいサッカーをしたチームが必ずしもJ1に残れるわけじゃないという厳しい現実ですね。それが、サッカーというものなんでしょうけど。

[日本代表]
久しぶりに、1年を通して生観戦をしませんでした。なでしこジャパンの試合は2試合生観戦したが、男子の試合は五輪予選も含めて全てテレビ観戦になりました。

大きいところでいうとアジアカップがありました。いいサッカーをしていたけれど、決定力不足に泣き4位。次回大会の予選免除もなりませんでした。ただ、あの段階での日本代表はまだ発展途上だった。前回大会からの間隔が1年短かった事を考えれば、それなりに仕上がってはいたと思う。あと1年の猶予があったら、レバノン大会の再現も夢ではなかったかもしれない。
オーストラリアに勝ったところで、少し疲れと油断が出てしまったのかなぁという気もしないでもない。サウジ戦はほとんど個人の力でやられた感じだったんで、これからの課題にはなると思う。

アジアカップ優勝は逃したが、その後のオーストリア遠征で、さらにもう一延び出来た感じがする。スイス相手の逆転勝ちは見事。
ある意味、ヨーロッパのチーム相手の方がやりやすそうだった。やられていた部分も多かったが、その分チャレンジャーとして向かっていけるので、活き活きとしていた感じがした。

2007年最終戦のエジプト戦では、大久保、前田が活躍。国内組の層も厚くなったというところだった。

そして、最後に悲劇が起きた。イビツァ・オシム監督が倒れる。ここまで、なんとか順調に進んでいたチーム作りが頓挫してしまった。
代表監督のプレッシャーというものが、相当なものだったというのが、あらためてわかった気がする。どこかで、体に無理が出てしまったのかもしれない。
元々、オシムさんを代表監督になる事を望んでいた自分だっただけに、今回の件で少々悔いが残りました。無理をさせてしまったかなという気がします。あのままジェフの監督をしてたら、こうはなかなかったかもしれないと思うと、胸が痛かったです。

ここで、後任の岡田監督について。
とりあえず、しばらくは静観です。自分の思うところでは、岡田さんがオシムのサッカーを継承できるとは到底思えないので。
岡田さんの場合、理想をばっさりと切り捨てる事が出来る監督です。コンサドーレ札幌時代然り、横浜Fマリノス時代然り。
コンサのJ2での2年目もJ1に昇格する為のサッカーに徹した結果でした。そして、J1でも1年の残留できたし。ただ、必ずしもいいサッカーをしていたというわけでもなかった。当時、コンサの試合が関東で行なわれたときにはよく観に行ってたんで。
マリノスのときもシーズン序盤では理想を掲げながら、結局途中からは勝つためのサッカーになってしまっていた。その結果が2年連続のJリーグ優勝だった。岡田さんが監督をしていた、2003年,2004年シーズンのジェフのホームゲームでは、マリノス相手に快勝していて、そのときのイメージがすごく強い。いづれもシーズン序盤での対戦で、そこからマリノスは切り替えて優勝した感じがしています。あの時は、岡ちゃんのサッカーでは、オシムさんには勝てないと思った次第でした。

そういう訳で、お手並み拝見という感じです。岡田さんじゃダメだと思ったら、今回は容赦しないと思います。
ただ、これでますます日本代表への興味が薄れそうな感じも若干しています。

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