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東京湾でもあった高潮による大災害

伊勢湾台風

超強力な台風だった2013年台風30号(Haiyan/ハイエン)が、フィリピンを通過して大災害をもたらしました。

この台風30号の最低気圧は895hPa、最大風速は65m/sにもなりました。ちなみに、10月に日本に近づいて伊豆大島に土石流をもたらした台風26号は、最低気圧930hPa、最大風速は45m/sでしたので、いかに強力な台風だったかわかります。(ただ、台風26号は前線と連動して大雨を降らせたのが土石流の原因でしたが。)

【台風30号比直撃】壊滅の島「この世の終わり」 死者不明1万人超か+(1/3ページ) - MSN産経ニュースはてなブックマーク - 【台風30号比直撃】壊滅の島「この世の終わり」 死者不明1万人超か+(1/3ページ) - MSN産経ニュース

この台風30号による被害が大きくなった要因が高潮によるものです。高潮は

高潮 - Wikipediaはてなブックマーク - 高潮 - Wikipedia
台風30号:被害拡大 「吹き寄せ」「吸い上げ」で高潮- 毎日jp(毎日新聞)はてなブックマーク - 台風30号:被害拡大 「吹き寄せ」「吸い上げ」で高潮- 毎日jp(毎日新聞)

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台風によって海面が上昇して、場合によっては数mにも及びます。これが、海から流れこんでくる事で、津波のような被害が及ぶ事になります。

この高潮による大災害は、日本でも過去に発生しています。代表的なのが、1959年の伊勢湾台風によるものがあります。この時は、名古屋港で最大3.89mと観測史上最高水位を記録に達し、津波のような被害となりました。

伊勢湾台風の記録(昭和35年制作) - YouTubeはてなブックマーク - 伊勢湾台風の記録(昭和35年制作) - YouTube

実は、高潮による被害は、東京湾でも起きてました。2004年のスマトラ沖地震のときの大津波の後に、東京湾で津波が起きたらというのを、たまたま調べていた時に発見していた記事がありました。

津田沼街道を歩く: 大正6年の大津波はてなブックマーク - 津田沼街道を歩く: 大正6年の大津波
津田沼街道を歩く: 津波の高さを残すものはてなブックマーク - 津田沼街道を歩く: 津波の高さを残すもの

このときの高潮は、台風による暴風津波とされていたようです。これによると、京成津田沼駅の南側の低くなっている辺りまで高潮が押し寄せてきたようです。

この話は、習志野市のサイトでも話が出ていました。

No.91 平成18年8月1日号 シリーズ・災害と闘う4 大正6年の大津波(高潮) 習志野市ホームページはてなブックマーク - No.91 平成18年8月1日号 シリーズ・災害と闘う4 大正6年の大津波(高潮) 習志野市ホームページ

やはり、「大正6年の大津波」という表現が使われています。これによると大きな船が京成津田沼駅の方まで流されて、現在のJR津田沼駅の土手で止まったとある事から、まさに津波のような破壊力です。

また、Wikipediaによると、関東大水害の大正6年東京湾台風災害に記載されていました。

関東大水害#大正6年東京湾台風災害 - Wikipediaはてなブックマーク - 関東大水害 - Wikipedia

当然の事ながら千葉県だけではなく、横浜、品川、深川など東京湾内各地で被害が出ていたようです。

以前に、この大正6年大津波の記事を読んでいた事があったので、今回のフィリピンでの高潮での大災害も納得がいくものがありました。
映像を見てわかるとおり、津波のような被害が出ています。台風による災害なので、大雨や突風によって建物が倒壊するなどの被害と合わせると相当な規模になりそうです。

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