天皇杯決勝のガンバ大阪vs柏レイソルの試合をNHK総合の生中継でテレビ観戦した。
第88回大会以来の対戦となった両者の対決、最後のACL出場権枠を掛けた戦いともなった。
試合経過
前半は、ガンバがボールを回して攻め込む展開になる。
前半9分、ガンバのCKからレアンドロがヘディングで合わせてゴールかと思われてがオフサイド。
その後もガンバがセットプレーのチャンスもあり優勢に試合をすすめる。
ただ、レイソルもボールは支配されながらも、大きく崩されてはおらず辛抱強くゲームを進めているといったところ。
ガンバはボールを支配しながらも得点が奪えず。ジリジリした展開になる。
レイソルは攻め手が見いだせず、水野に代えて田中順也を投入する。
前半33分、レアンドロ・ドミンゲスからのパスを受けた澤がミドルシュート。これはGKにはじかれるがCKとなる。
そのCKをジョルジ・ワグネルが蹴って渡部がヘディングで合わせる。これが決まって押し込まれていたレイソルが先制する。
ここからレイソルが主導権を握れるようになる。ガンバはセカンドボールが拾えず劣勢回る展開となる。
結局、このまま0-1でレイソルがリードして前半を終える。
後半、1点を追うガンバだったがペースを握ったのはレイソル。セットプレーからのチャンスもありガンバは守勢に回る。
流れがつかめないガンバは倉田に代えて家長を投入する。
だが、この家長が徹底マークにあい仕事をさせてもらえない。逆に、ボールを奪われショートカウンターからピンチになる場面が続く。
ガンバはボールが中々前線に入れられず、得点の気配がしない。
レイソルは腕を怪我した大谷に代えて栗澤を投入する。
ガンバは、二川に代えて佐々木を投入。
ガンバはボールを奪われてからの速攻でレイソルにチャンスを作られる。レイソルはセットプレーからのチャンスもあったが追加点は奪えず。
レイソルがバランスよく守っていて付け入る隙がない。ガンバはなんとかセットプレーから得点を狙うがゴールが遠い。
結局、ガンバはゴールを奪えず。レイソルがJ発足後初の天皇杯制覇を果たした。
戦評
ガンバは前半のうちにゴールを奪いたかったところ。残念ながら、レイソルの守備を崩すことが出来ずに1発にやられた。
レイソルは、ゲームを通してバランスよく守って攻めてという感じで、なかなか隙がなかった。J1優勝を果たした頃に近い完璧なゲームだったと思う。
さらに、ネルシーニョ監督の采配も的確で、田中順也投入で澤が自由に動けるようになったのが大きかった。
逆にガンバは交代策がはまらなかった。倉田が左サイドからチャンスを作っていたのだが、家長は逆にマークされて自由に動けなくなった。佐々木の投入も効果的ではなく。放り込んでも高さではレイソルが優勢だった。
アントラーズ戦のように、遠藤の1発があればそれでもガンバが同点になる事は出来たかもしれないが・・・。そうそううまくはいかなかったようだ。
ガンバは、ACL出場はならず。J2勢としては、過密日程で苦しむガンバを尻目にというのを考えていたが、この日のゲームを見る限り、ガンバにも付け入る隙はありそうだ。
レイソルは、日立時代以来の37年ぶりの優勝らしいが、Jリーグ以降では初優勝。リーグ戦、ナビスコ、天皇杯と1度づつタイトルをとった事になる。
ジェフ的にはお隣さんとの差が随分開いてしまったような気がしてしまうが、逆にいい励みにしてもらいたい。
これで2012年シーズンの全日程が終了。新しいシーズンが早くも待ち遠しい。