第90回天皇杯の決勝鹿島アントラーズvs清水エスパルスの試合をNHK総合の生中継で観ましたので、振り返ってみたいと思います。
前半は、両チームとも中盤で厳しいプレッシャーをかけてきて、どちらが主導権を握るのかという立ち上がりだった。
全体的には五分五分だったが、チャンスの数ではアントラーズの方が多い。
アントラーズの方が効果的に裏を狙うパスが出ている感じ。エスパルスは、ロングボールが多くなりがちで、頼みのヨンセンにボールが収まらず苦しい展開。
チャンスはあったものの、流れの中では点が取れなかったアントラーズだったが、26分この試合初めてのCKをフェリペ・ガブリエルが後頭部に当てて押しこむ。これが決まって、アントラーズが先制する。
反撃したいエスパルスだったが、前半はアントラーズのうまい試合運びの前になかなかペースを掴めない。
前半は、アントラーズが1点をリードして終える。
後半、反撃に出たいエスパルスが攻勢に出る。
岡崎のこの試合のファーストシュートを皮切りに、エスパルスが徐々にリズムをつかみ始める。
そして、後半14分、ロングボールにヨンセンが反応。オフサイドポジションにいた岡崎に気を取られてアントラーズDFの足が一歩送れる。
曽ヶ端が出る出鼻で長い足を伸ばして、ヨンセンがループシュート。これが決まって、エスパルスが同点に追いつく。
アントラーズは、この後本山を投入。エスパルスペースできた流れがアントラーズに傾く。
エスパルスは中盤に伊東を入れて立て直しを図るが、アントラーズペースの流れは変わらない。
アントラーズは、後半32分、ゴール前のFKを野沢が直接決めて再びリードを奪う。
エスパルスは、終盤原一樹や大前を投入。ロスタイムにはエドを上げてパワープレーに出るがゴールが奪えない。
アントラーズのにくったらしいまでのボール回しに、ほとんどシュートまで持ち込む事もできない状態。このままアントラーズが逃げきって、4年振りの天皇杯奪取となった。
試合全体をとおしてみると、アントラーズのゲームだったというのは間違いない。
準決勝では、エスパルスらしい試合でガンバを粉砕した訳だが、決勝では逆にアントラーズがらしい試合運びで優勝を飾った。
まぁ、正直マルキーニョスも居なくて、けが人もいて、今シーズンのアントラーズを考えれば決勝まで勝ち上がれるのか!?って思っていたが、ここにきてのアントラーズらしい勝ちっぷりはさすがと言うしかない。
オリベイラ監督の手腕も大きいのだろう。主力が出れない状態でも、変わらずアントラーズのサッカーが出来ているというのはスゴい。
これで、アントラーズはACLの出場権を得た訳だが。そろそろ、ACLでも勝たないといけないんじゃないかな!?
Jリーグ勢にはがんばって欲しいが、アントラーズがACLでは準決勝にすら残れていないのはどうだろうよと思うのです。
これで、2010年シーズンも終わり。2011年シーズンまでJリーグは、しばしのお休みです。