第89回 天皇杯決勝ガンバ大阪vs名古屋グランパスの試合をNHK総合の中継で観ました。
先制したのはガンバ。華麗なパス交換から、最後はルーカスが狙い通りにゴールに流し込んだ。
その後もガンバが主導権を握る展開になる。ガンバの出足のいいプレッシャーになかなかゴール前まで進出できずにチャンスが作れないグランパス。
サイドを突破しても、ケネディにいいボールが入らない。
ボールを持てばガンバのパスワークになかなかボールが奪えず、終始押され気味のグランパスといった展開。
だが、チャンスは突然おとずれる。40分、右サイドでボールをキープした玉田が中央に切れ込みながらフワリとしたクロス。ケネディが頭一つ抜け出して、このボールを落とす。これに、中村直志がヘディングで合わせてゴール。グランパスが前半のうちに追いつく。
前半は、このまま1-1で終了。
後半、同点に追いついたグランパスが攻勢に出る。前半はなかなか出ていなかった、出足の鋭さも増し、ガンバゴール前に攻め入る回数が増えてきた。
ケネディが相手に競り勝ってシュートする場面もあり、展開はグランパスが主導権を握り始める。
ガンバも攻めに入ったら、チャンスは作っていたが、なかなかゴールを奪うまでには至らない。
こう着状態を打破したのは遠藤。後半32分、ドリブルで相手DF2人を交わすと、ゴール右墨を狙ったグラウンダーのシュートが決まりガンバが勝ち越す。
さらに、41分、CKくずれのカウンター。明神がボールを奪われそうににりながらもかろうじてボールをキープする。これで、ゴール前は3vs3の状況。ガンバは遠藤、二川で崩しきって最後は二川が簡単に決めた。このゴールで試合が決まった感がある。
すでにボールキープに入っていた終了間際にも遠藤がGKの肩口を狙ったシュートで4点目。ダメを押して勝利を手中にした。
ガンバがこのまま勝利して、天皇杯2連覇となった。
ガンバらしいサッカーでの勝利だった。苦しい展開もあったが、しっかりと凌ぎきっていたし、ピッチ内の選手だけで修正が効く強みがある。リーグ戦で勝てなかった、アントラーズ、グランパスを破っての連覇というのも価値がある。
それにしても、ガンバのサッカーには円熟味が出てきたなと言う印象さえある。
この結果ACLは、リーグ戦4位のサンフレッチェ広島が出場権を得た。ACL経験組が3チームと初出場1チームというバランスはいいと思う。サンフレッチェのあのサッカーがアジアを相手にどこまで通用するのかが楽しみだ。