映画「清州会議」をアマプラで観てみたよ
先日、アマプラで映画「清州会議」を観てみました。これまで土日観ていた映画からは傾向が違いますが、戦国時代の話だったり、三谷幸喜監督作品で馴染みやすいという事もあり観てみました。
ご存知、史実にある清州会議を元にした作品となっています。
清州城の5日間
清州会議自体だけだど1日で終わってしまうのですが、その前後をあわせた5日間で構成されてます。信長(篠井英介)が本能寺の変で亡くなり、すでに明智光秀も討たれたあと、信長の後継者を決めなければならないという事で、清州城に宿老はじめとする家来たちが集まるところから始まります。
実質最後の1日で決まるわけですが、それまでの数日における駆け引きですね。まあ、主に秀吉(大泉洋)を中心として動いていくわけですが、丹羽長秀(小日向文世)、柴田勝家(役所広司)がどう動くかっていうところのおもしろさですよね。
はっきりといえば、駆け引きでは秀吉が上手。ただし、秀吉をこころよく思わぬものもいて、宿老の中で秀吉とわたりあえる長秀が勝家についていたのもありました。その勝家だけをみれば、秀吉からすればちょろい相手ではあったと思います。というか、この頃の勝家はお市の方にぞっこんすぎて、会議に関する策略にも心あらずなところもありましたからなぁ。
織田家の人たち
信長本人の篠井英介さんもそうですが、全体的の面長でほっそりとした顔立ち。信長の肖像画をみれば、どちらかというと細い顔立ちなので、合っているといえば合ってるのですが、息子たちも比較的同じような顔立ちなのが面白い。
信忠が中村勘九郎、信雄が妻夫木聡、信孝が坂東巳之助、弟の信包が伊勢谷友介ですからね。ここまで、同系統の顔立ちを揃えたなという感じではあります。後継者争いというところでは、信雄vs信孝だったところが、信雄は次男だけどうつけだし使えねぇ。信孝は堅実だけど当主の器ではないと、どっちも一長一短というところでしたから。最終的に、三法師を当主に祭り上げたのも、秀吉の策略と同時に野心を満たすためには都合の良い存在だったわけですな。
秀吉
なんだかんだで、のちの天下人秀吉を中心に物語は回っていきます。大泉洋の秀吉は少し背丈が高いかなというくらいで、お調子者的なところも含めて秀吉としては良かったかなと思いますね。お調子者といいながらも頭がすごくキレる。元々の身分の低さにもめげない野心。秀吉の魅力満載でありました。
清須会議ののち、天下人にまで上り詰める秀吉ですが、表向きはあくまでも織田家を支えていくというふうに立ちふるいました。ぶっちゃけ話といいながらも本当のところの野心はほぼ最後の最後まで隠し通して話をすすめるあたりが秀吉らしい。いずれは織田家を滅ぼしてというのも、前田利家(浅野信忠)に見破られたくらいです。最終的には切られずに済んでます。幼い三法師や、頼りない信雄、信孝では織田家は支えられないという事を利家も感じてはいたのですよ。
お歯黒メイク
当時の化粧ということなんでしょうが、姫君の顔が白粉、眉づくり、お歯黒になっていて、どうしても可笑しく写ってしまいました。当時の武将たちでも化粧していたという話もあるので、なぜか女性だけ忠実なメイクというのがまた可笑しい。お市の方の鈴木京香も衝撃的でしたが、松姫の剛力彩芽はちょっとしたホラーでしたからね。
対して、寧役の中谷美紀はそういったメイクでなく立派な眉毛でした。この辺は、元々織田家、武田家の姫であったお市の方や、松姫との出自の差を表しているのでしょうね。史実でどうあったかはわかりませんが、天下人の正妻となったあとも、そういうメイクはしてなかったのかもとか思ってしまいますね。
真田丸っぽい
のちの大河ドラマ「真田丸」に出演した俳優陣が多く、三谷幸喜作品だなぁという感じがしてきます。
秀吉役の大泉洋は、真田丸では真田信之。丹羽長秀役だった小日向文世は、秀吉を。黒田官兵衛役の寺島進は、出浦昌相。お市の方役の鈴木京香は、寧といった具合です。なんだか、年代的にもかぶっているところもあり、なんかいろいろ混同してしまいました。おそらく、真田丸をあとに観ていたらまた違った感じだったかもしれません。
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